芝生の目砂入れや不陸修正で使用するトンボ(レーキ)をDIYで作ってみました。
私は自慢ではありませんが、電動ドライバーすら持っていないDIY素人ですが、トンボは簡単に作ることができましたよ。トンボって市販品を購入すると意外と高いですからDIYで作るのがおすすめです。
この記事では、DIY初心者でも簡単に作れるトンボの作り方を紹介していきますので、興味のある方は是非最後までご覧ください!
トンボ(レーキ)DIYに必要な工具と材料
まず、トンボ(レーキ)をDIYするために必要な材料は以下のとおりです。
- SPF1×4材:3フィート(910mm)1本
- SPF2×2材:6フィート(1,820cm)1本
- スリムスレッド(スリムネジ):15本
- T字金具:1個
SPFとは、スプルース(spruce:トウヒ)、パイン(pine:松)、ファー(fir:モミ)の3つの木の名前の総称であり、加工がしやすく値段も安いのが特徴です。1×4はワンバイフォー、2×2はツーバイツーと読みます。どちらも木材の規格を表す言葉です。
ワンバイフォー材はトンボの先端(土を均す部分)、ツーバイツー材はトンボの持ち手部分に使います。どちらもホームセンターの木材売り場で一般的に販売されているものですが、もし販売されていなければ類似の品でも特に問題はありませんよ。
スリムスレッド(スリムネジ)は木材を固定するためのビス(ネジ)です。T字金具は補強用の金具です。これらは基本的に全てホームセンターで手に入りますので、売り場がよくわからない場合などは、ホームセンターの店員さんに相談してみてください。
次に、トンボ(レーキ)をDIYするために必要な工具は以下のとおりです。
- ノコギリ
- カナヅチ
- プラスドライバー
- 下穴あけ用のキリ
- 紙やすり
- 木工用ボンド
ノコギリを使うのに不安がある方は、ホームセンターで木材を購入する時に指定した長さにカットしてもらえる有料サービスがありますので、それを利用すると良いですよ。
電動ドライバーを持っている方は当然その方が便利だと思いますが、電動ドライバーがなくても普通のドライバーがあれば全く問題なくトンボは作れます。
ただし、電動ドライバーがない場合は下穴あけ用のキリは用意しておいた方が良いでしょう。下穴をあけておかないとネジを打ち込むのが大変ですし、木が割れてしまう原因にもなってしまいます。
私はこちらのキリ(木ネジビット)を使ったんですが、素人でもとても使いやすく、綺麗に穴を開けることができたのでおすすめです。Amazonでポチっておくと便利ですよ。
DIY初心者でもできるトンボ(レーキ)の作り方
木材を組み立てる前に、最初に適度な長さにカットしておきましょう。
長さは使用者の体格や好みに応じて決めれば良いのですが、私は以下の長さにカットしました。
- SPF1×4材:3フィート(910mm) → 700mmにカット
- SPF2×2材:6フィート(1,820cm)1本 → 1,400mmにカット
トンボの先端部分(土を均す部分)と持ち手の長さは1:2ぐらいが良いと思います。
SPF材は柔らかいので、のこぎり(木工用でも剪定用のこぎりでも可)さえあれば簡単にカットできますが、のこぎりを持っていない方やめんどくさい場合はホームセンターで木材を購入するときにカットしてもらうと良いですよ。
木材をカットしたらエッジ部分を中心に紙やすりをかけておきましょう。特にカットした断面や持ち手の部分はトゲが刺さらないように念入りにしておいてください。
また、2×2材を1,400mmにカットすると約420mm余るので、さらにそれを2つにカットした後、下の写真のように両端を斜め45度に切り落としておけば、トンボの補強用パーツが出来上がります。
これは必須ではありませんのでめんどくさければ省略しても良いですが、トンボの強度に不安がある方は一手間かけてやっておくと良いでしょう。
屋内用の棚などをDIYする場合と違い、トンボを作る場合はカットを多少失敗しても全く問題ありません。カットの精度は必要ありませんので、DIY初心者の方でも思い切ってやってみてください。
木材のカットとやすりがけが終わったら、後はネジを使って組み立てるのですが、その前にネジ止めする場所にキリで下穴をあけておきましょう。
まずは完成イメージを元に木材とT字金具を組み合わせる場所を確認してください。
木材同士を組み合わせる場所はネジを2本ずつ使い、T字金具で補強する場所は金具の穴の位置にネジを入れていくので、位置を確認したら鉛筆などでチェックしておきましょう。
あとはチェックした位置に、キリを使って下穴をあけていきます。木ネジビットは先端が螺旋状になっていて木材に食い込みやすく、持ち手部分も握りやすいので簡単に穴をあけることができました。おすすめです。
下穴をあけおわったら、いよいよ木材同士を組み合わせていきます。
木材が接触する部分に木工用ボンドを塗ってから組み合わせて、ネジを使って木材を固定していきます。下穴さえあけていれば電動ドライバーがなくても普通のドライバーでもネジ止めは簡単にできますよ。
全てのネジをしっかりと打ち込んだら、木工用ボンドが乾燥するまで待ってトンボの完成です。
私は木材を加工して何かを作るなんて中学生以来でしたが、無事にトンボを作ることができました。
トンボはDIY初心者でも簡単に作れますので是非挑戦してみてください!
ちなみに、今回作成したトンボは塗装や防水・防腐処理は行っていません。
SPF材は柔らかく耐久性はそもそも高くないこと、トンボの先端部分は地面(芝生)に擦り付けて使うので塗装などをしても剥がれてしまうのではないかと考えたからです。
トンボを少しでも長持ちさせるためには物置きなどで室内保管するのが良いと思いますが、スペースの関係で難しいことも多いと思います。屋外でトンボを保管する場合は雨水のかからない場所、できれば風通しの良い日陰で保管するようにしましょう。
芝生用のトンボ(レーキ)の使い方
最後に芝生用のトンボの使い方を紹介しておきます。
と言っても特別なものではなく、芝生の目土/目砂をならすのに使います。大体みなさまの想像通りの使い方ではないでしょうか。
今回作成したトンボは大型のサイズなので、春の更新作業や不陸修正など芝生全面に目土/目砂を入れるときに使うと真価を発揮してくれます。
単に作業効率が良いというだけでなく、木材の直線で不陸修正するのにも役立つのでとても便利です。
サイズが大きいので重さや作業性が気になるかもしれませんが、SPF材は軽いので取り回しも楽ちんですよ。
ただし、サイズが大きいが故に小回りは効かないので、スポットで部分的に目土/目砂を入れるときはもう少し小さいサイズの方が使いやすいでしょう。
同じ要領で小さいサイズの目土ならしレーキを作るのもおすすめです。使い分けるとより快適な芝生ライフを送れます。
または、小さいサイズの目土ならしレーキは市販品の価格も手頃なので購入するのもアリです。レーキはホームセンターでちょうど良いサイズのものが置いてなかったりするので、ネット通販で購入するのがおすすめですよ。
というわけで、今回はDIY初心者でもできるトンボの作り方を紹介いたしました。
トンボを作るのは素人でも簡単にできますし、自作すれば愛着もわいて芝活もますます捗ると思いますので、是非みなさんも挑戦してみてください!
それでもやっぱり難しそうだなあ・めんどくさそうと感じる方もいると思います。
そういう場合は、ネット通販では大きいサイズのトンボも販売されていますので、DIYするのが大変だと感じる方は購入してみてはいかがでしょうか。
いずれにしても、トンボが一つあると目砂入れの作業は格段に楽になりますし、不陸修正をするには必須の道具ですので芝生を育てるなら一つ持っておくと便利ですよ。DIYに興味のある方は是非挑戦してみてください!