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通気浸透水脈DIY② 暗渠排水の横溝堀り

 穴を掘ったら水が出てくるほど水はけの悪い庭を、緑がいっぱいの雑木の庭にするために、『大地の再生』通気浸透水脈の考え方を取り入れた土壌改良をDIYで行います。はたして素人でもDIYはできるのか、雑木は健康に育ってくれるのか、『通気浸透水脈DIY』シリーズとしてお送りします。

 『通気浸透水脈DIY』シリーズの第2回は暗渠排水の横溝掘りです。庭DIYをするのであれば穴掘りは避けて通れません。張り切っていきなり頑張りすぎると腰や肩がやられますから、体力と相談して無理のない範囲で進めましょう。また、適切な道具を使用することにより負担を軽減できますので、道具選びは重要ですよ。

 水を含んで湿った状態の粘土層を掘る道具はショベル(剣先スコップ)が便利です。ショベルに粘土が張り付くと作業効率が落ちるので、穴あきスコップがあればベストです。

 地中に大きな石やコンクリート片などが多く埋まっていたり、乾いてカチカチに固まった粘土層の場合は備中鍬で掘り起こすのが良いでしょう。備中鍬でも歯が立たないような地盤であれば、つるはしを使うという方もいるようです。

 穴掘りを進めていくと青灰色の異臭を放つ土がたくさん出てきました。これは、グライ化作用と呼ばれるもので、長期間の帯水により土壌中の酸素が欠乏して還元化したものです。独特の異臭を放っており、最初に見たときは「まさか何らかの化学薬品で土壌汚染されている!?」と不安になったほどで、この土から植物が育つイメージが全くわきません。しかし、通気浸透水脈とはこういう状態の土壌を再生するための手法ですので、心配せずに作業を進めていきましょう。

 横溝とその周辺を含めて電動耕運機で30cmほど掘り起こし、さらにショベルと備中鍬を使って横溝を掘っていきます。耕運機は横溝掘りに使うだけなら不要ですが、土壌改良では大活躍しましたので、家庭菜園などで継続的に利用する方であれば購入をお勧めします。

 庭の端から端まで約12M掘るのに延べ4日間はかかりました。1日で一気に終わらせようと張り切って掘りすぎると体が悲鳴をあげるので注意しましょう…

 翌日雨が降ったことで横溝に水が溜まってしまいました。水が溜まるということは勾配がきちんと取れていないということなので修正しましょう。最終的には暗渠排水管を入れるときに微調整するので、この段階では大体で大丈夫です。

 画像を見てもらえばわかりますが穴を掘ると大量の土が出ます。今回は土の置き場所を用意できなかったので掘った横に積んでいきましたが、はっきり言って作業の邪魔です。あらかじめ土の置き場所を決めておき、一輪車で運搬すると効率よく進められると思います。

 既に体はバキバキですが何とか横溝掘りを終え、次回は縦穴(点穴)を掘っていきたいと思います!



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