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通気浸透水脈DIY③ 縦穴掘り(点穴掘り)

穴を掘ったら水が出てくるほど水はけの悪い庭を、緑がいっぱいの雑木の庭にするために、『大地の再生』通気浸透水脈の考え方を取り入れた土壌改良をDIYで行います。はたして素人でもDIYはできるのか、雑木は健康に育ってくれるのか、『通気浸透水脈DIY』シリーズとしてお送りします。

『通気浸透水脈DIY』シリーズの第3回は縦穴掘り(点穴掘り)です。この縦穴は点穴と呼ばれることもあります。前回からの穴掘りで既に体はバキバキですが頑張って掘っていきましょう!

縦穴を掘る主な目的は、土中の水を動かすためです。縦穴を掘った部分には周囲から水が集まってくるのですが、このとき水と一緒に空気も動きます。周囲一帯の水と空気が流れていれば、例え地下水位が高い状態であっても、土壌はグライ化することなく健全な状態を保ってくれます。

縦穴は水の流れの要所に設けると効果的なので、敷地の端(=水の流れの始点)、水路の合流地点、水路の曲線部分などに掘っていきます。

縦穴を掘る間隔には特に基準は無いようですが、2~5M間隔で掘ることが多いようです。今回は約12Mの横溝に対して6個の縦穴を掘りました。

縦穴を掘るときには、複式ショベルまたはホールディガーと呼ばれる特殊なショベルを使用します。

普通のショベルでは縦穴の直径が大きくなりすぎるので不向きです。複式ショベルで掘ると縦穴の直径は10~15cmになりますがこれでちょうど良いと思います。

複式ショベルを一度使ったら、何でもっと早く使わなかったのだろうと後悔すること間違いなしです。3,000円~5,000円前後で購入できますので絶対に購入することをお勧めします。

縦穴の掘り方① 横溝の底に、複式ショベルを先が開いた状態で突き刺します。複式ショベルは銀色のパイプの上の方の持ち手を持って操作します。

複式ショベルはそれ自体の重量がありますので、上に持ち上げてから手を離して自然落下させれば突き刺さります。地盤が固い場合は落下スピードに腕の力を加えて突き刺しましょう。

縦穴の掘り方② 複式ショベルの持ち手を外側に開きます。そうするとショベルの刃の部分は内側に閉じて土を掴み取ってくれるので、そのままショベルを持ち上げれば土を取り除くことができます。あとは①と②を繰り返せば縦穴を掘ることができます。

10~15分ほどで50cmほどの縦穴が掘れました。横溝の深さが地表から30cm+縦穴の深さが50cmあるので、地表からでは80cmの縦穴が掘れたことになります。見ての通りかなりの粘土層ですが、複式ショベルを使用すれば1M前後の縦穴は簡単に掘ることができました。

縦穴を掘ったばっかりなのに、早速水が溜まり始めていますね。数時間もすれば縦穴の一番上まで水が溜まりますが気にせず進めましょう。もし水が作業の邪魔になるようであれば柄杓で適宜すくい出してください。

そんなこんなで横溝と縦穴を掘ることができました。日ごろの運動不足が祟って苦労しましたが、適切な道具を使用すれば素人でも十分に施工できることがわかりました。次回はいよいよ暗渠排水の仕上げになります!



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縦穴暗渠ダブルスコップ

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