パンジー・ビオラの自家採種に挑戦@簡単な種取り方法

この記事では、ガーデニング初心者の方向け「パンジー・ビオラの種取り」を解説していきます。

パンジー・ビオラの種取りをしようと思ったけど、なかなか種ができない、または気付いたら種がなくなっていて種取りができなかったという経験はありませんか?

でも実は、種取りに適した時期と種を取るタイミングさえ覚えれば、パンジー・ビオラの種取りは誰でも簡単にできるんです。順に解説していきますので是非最後までご覧ください。

目次

パンジー・ビオラの種取りに適した時期

パンジー・ビオラの種取りに適した時期は4月~5月頃です。

4月~5月頃に種取りをおすすめする理由は2つあります。

1つめの理由は、冬の間よりも春以降の方がパンジー・ビオラの花の数が増えること、受粉してくれる虫の活動も活発になることから、パンジー・ビオラの種ができやすくなるからです。

そのため、冬から3月にかけてのまだ寒い時期でも種取りできないことはありませんが、4月~5月頃に種取りをした方が効率良く種を取ることができます。

2つめの理由は、パンジー・ビオラに種を作らせると株が弱るので、パンジー・ビオラを撤収する直前の時期まで種を作らせない方が長く花を楽しめるからです。

特に、パンジー・ビオラの苗を植え付けた秋から冬の間は、花をたくさん咲かせるためにも株を大きく育てる必要があるので、花がしぼんだら種を作る前に摘み取る「花がら摘み」をして種を作らせないようにしましょう。

パンジー・ビオラの種を取るタイミングの見極め方

パンジー・ビオラの種取りをする場合、花がしぼんだ後も「花がら摘み」をせずに種を作らせる必要があります。

パンジー・ビオラは人工授粉などしなくても、虫が受粉を助けてくれるので自然に種ができます。

全ての花に種ができるわけではありませんが、4月~5月頃であれば放っておいても種ができるでしょう。

パンジー・ビオラの花が散った後もそのままにしておくと、残された子房(写真の赤丸で囲んだ部分)が膨らんできます。

この子房の中にパンジー・ビオラの種が入っており、種が熟すと子房が開いて中の種が弾け飛びます。

子房が開くと間もなく種は四方八方へ弾け飛んでしまうので、種取りできなくなってしまいます。

子房が開いてから種が弾け飛ぶまでの短時間の間に収穫できればベストですが、常に見張っておくわけにもいかないので現実的には難しいですよね。

そのため、パンジー・ビオラの種取りをするときは、種が熟して子房が弾ける直前に摘み取ることをおすすめします。

種が熟したかどうかの見極め方は、上の写真のように子房の先についた雌しべが茶色く枯れて、子房がパンパンに膨らんで茶色く変化してきたころが目安となります。

パンジー・ビオラの種取り手順

パンジー・ビオラの簡単な種取り手順を紹介します。

1. 種取りに適したタイミングの子房をとる

種取りに適したタイミングは、種が熟して子房が弾ける直前です。

子房の先についた雌しべが茶色く枯れて、子房がパンパンに膨らんで茶色く変化してきたころを目安として、子房を摘み取ります。

2. 子房が開くまでビンに入れて待つ

摘み取った子房はビンに入れて保管します。

数日もすれば、自然に子房が開くので、中の種をとることができます。

ビンを開けっぱなしにしておくと、種が外に飛び散ってしまうので、ティッシュペーパーなどを被せておきましょう。

ビンのふたを閉めて密封すると通気性が悪くなるので、ティッシュペーパーを被せるのがポイントです。

または、紙の封筒などに入れておいても良いですよ。

3. 子房が開いたら種だけを取って保存する

子房が開いたら種だけを取り出して保存します。

パンジー・ビオラの種はとても小さいので、誤って吹き飛ばしたりしないように注意しましょう。

なお、白っぽく薄い色の種は未成熟な種です。濃い茶色の種が成熟した種になります。

パンジー・ビオラの種の保存方法

収穫したパンジー・ビオラの種は、ビンに入れたまま冷暗所で保存します。

冷暗所というのは具体的には、玄関の戸棚や日陰の物置もしくは食品パントリーなどです。

種取りをするときと同じように、ビンのふたを閉めて密封するのではなく、ティッシュペーパーなどを被せて通気性を確保しておくと良いでしょう。

ビンが嵩張るようであれば、紙の封筒などに移して保存しても構いませんよ。

また、パンジー・ビオラの種を冷蔵庫で保存すると発芽率が高まるという話もあるようなので、冷蔵庫に食品以外のものを入れることに抵抗のない方は冷蔵庫で保存するのも良いでしょう。

まとめ

パンジー・ビオラの種取りについてのまとめです。

  1. パンジー・ビオラの種取りに適した時期は4月~5月頃
    種取りをする前は「花がら摘み」を止めて種を作らせよう。
  2. 種が熟したタイミングの見極めは、子房の先についた雌しべが茶色く枯れて、子房がパンパンに膨らんで茶色く変化してきたころを目安にする。
  3. 種が熟して子房が開く前に摘み取り、ビンに入れて保管しておく。
    ビンの中で子房が開いたら種だけを取って保存する。
  4. パンジー・ビオラの種は冷暗所で保存する。
    種まき前に冷蔵庫で保存すると発芽率が高まる。

パンジー・ビオラの種取りをした後、種まきの方法については以下の記事をご覧ください。

パンジー・ビオラの種取りは、子房を取るタイミングさえ覚えればとても簡単にできます。

自家採種した種から育てるのもガーデニングの醍醐味の一つですので、是非挑戦してみてください。



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