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パンジー・ビオラを種から育ててみよう@種まきしてみた

この記事では、ガーデニング初心者の方向け「パンジー・ビオラの種まき」を解説していきます。

「パンジー・ビオラの種まき」に適した時期は8月中旬~9月にかけて、まさに今の季節です。

パンジー・ビオラを今年植えようと考えている方は、このタイミングを逃さないようにしましょう。

ところで、ガーデニング初心者の方にとって、種から花を育てるのはハードルが高いですよね。

もしくは、過去に種まきに挑戦したけど、失敗してしまって苦手意識を持っているという人もいるかもしれません。

でもご安心ください。パンジー・ビオラを種からうまく育てるためには、いくつかのポイントがあります。

逆に言うと、いくつかのポイントさえ守ればパンジー・ビオラの種まきはそれほど難しくありません。

今回は、私が実際にパンジー・ビオラの種まきに使用したものや、種まきの手順を詳しく紹介していきますので、パンジー・ビオラを種から育ててみたい方は是非最後までご覧ください。

目次

パンジー・ビオラを種から育てるメリット

安価に大量のパンジー・ビオラを育てることができる

パンジー・ビオラを種から育てるメリットは、安価に大量のパンジー・ビオラを育てることができることです。

プランターや寄せ植えでパンジー・ビオラを数株だけ育てるならともかく、花壇でパンジー・ビオラをメインにするには相当多くの苗が必要となります。

パンジー・ビオラを花壇に地植えする場合は、株間15cm~20cmで植え付けすると良いと言われていますが、そうすると実際にどれぐらいの数の苗が必要になるのかご存知でしょうか?

<株間20cmでパンジー・ビオラを植え付けるイメージ図>

<株間15cmでパンジー・ビオラを植え付けるイメージ図>

答えは、株間20cmの場合は1㎡あたり約25株株間15cmの場合は1㎡あたり約45株もの苗が必要となります。

株間15cmの場合、パンジー・ビオラの苗を購入するならば1株100円としても4,500円かかる計算です。

一方、種から育てるならば、種代300円+育苗にかかる土代等を考えても1,000円でお釣りがくるでしょう。

花壇が大きければ大きいほど価格差も広がるので、パンジー・ビオラをたくさん植え付けるのであれば種から育てることによるコストメリットも大きくなります。

逆に、プランターや寄せ植えで数株を植えるだけであればコストメリットを生かせないので、種から育てたいという強いこだわりがない限りは苗を購入して育てることをおすすめします。

種から育てることで愛着が湧く

種からパンジー・ビオラを育てるのは手間がかかりますが、その分だけ愛着が湧くというメリットもあります。

特に、自家採種したパンジー・ビオラの種を撒いて、次世代の花につなげていく場合は尚更だと思います。

やっぱり手間をかけてお世話をした分だけ可愛く感じるので、是非挑戦してみてください。

パンジー・ビオラを種から育てるデメリット

暑い時期の種まきは難しい

パンジー・ビオラを種から育てる上で一番問題になるのは、暑い時期の種まきが難しいということです。

パンジー・ビオラの発芽適温は地温20℃程度なので、通常であれば種まきに適した時期は9月中旬以降が目安となりますが、9月中旬以降に種まきをした場合は開花が翌春以降になるという問題があるのです。

晩秋のころからパンジー・ビオラの花を楽しむためには、8月中に種まきをする必要があります。この場合、冷房の効いた室内で育てるか、屋外であれば遮光などの対策を忘れないようにしましょう。

ブランド苗の種は販売されていないことが多い

パンジー・ビオラのブランド苗の種は販売されていないことが多いです。

例えば、「パンジー ドラキュラ」や「パンジー ローブ・ドゥ・アントワネット」、ゲブラナガトヨさんのビオラなど、人気のブランド苗の種は販売されていないため、これらの株が欲しければ苗を購入するしかありません。

どうしてもこれらのブランド苗を育てたいという場合は、種からではなく苗を購入するようにしましょう。

パンジー・ビオラの種まきに必要なもの

パンジー・ビオラの種

種まきに欠かせないものは、お気に入りのパンジー・ビオラの種を用意することです。

自分の好みの色・形のものを探してみてください。私のおすすめは「よく咲くスミレ」シリーズです。

「よく咲くスミレ」はパンジーの品種名であり、花の大きさはパンジーとビオラの中間ぐらいの中小輪です。

その名の通り、手間をかけずともよく花が咲く上に、丈夫で育てやすいのが特徴です。カラーバリエーションも豊富なので、是非あなた好みのカラーを探してみてください。

また、毎年パンジー・ビオラを育てているという人は、自家採種に挑戦してみるのも面白いですよ。

その種を翌年撒くことによって、自分だけのオリジナルのパンジー・ビオラを育てることができます。

パンジー・ビオラの種取りのやり方は、以下の記事で詳しく解説していますので、是非あわせてご覧ください。

種まき用土(培土)

種まきに使う土は、素直に「種まき用土(培土)」を買うことをおすすめします。

赤玉土、バーミキュライト、園芸用培養土などでも種まきはできますが、どうせ購入するのであれば「種まき用土(培土)」が無難でしょう。

セルトレイ

種まきをするときは種まき用のセルトレイを使います。

空いているプランターなどでも種まきはできますが、セルトレイの方が作業性が優れています。

セルトレイはホームセンターで1つ100円~200円で売っており安価なので、素直に購入することをおすすめします。

ちなみに、私は200穴のセルトレイにしましたが、他の穴数のものでも問題ないと思います。

底面給水トレー

セルトレイを購入する場合、底面給水トレーもセットで購入しておくと便利です。

サイズがまちまちなので、セルトレイとサイズが合うかどうか必ず確認してから買うようにしてください。

ちなみに、セルトレイや底面給水トレーは洗って乾かせば再利用できますよ。

種まき補助ツール

パンジー・ビオラの種は非常に小さいので、手で1つ1つ種まきをしていくのはとても大変です。

種まき用の補助ツールは市販されているものもありますが、簡単に自作することもできます。

牛乳パックをカットして折り曲げたものと竹串を用意するだけで、簡単に種まきができるので便利ですよ。

パンジー・ビオラの種まき手順

続いて、実際に私がパンジー・ビオラの種まきをした手順を紹介します。

パンジー・ビオラの種まきは、土や水がこぼれても良い、掃除しやすい場所でやることをおすすめします。

1. セルトレイに種まき用土を入れる

まず、セルトレイに種まき用土を入れていきます。

土の量はこぼれない程度にたっぷりと入れます。

セルトレイの中心にバサっと土を入れて、“すりきり”に均していくと良いでしょう。

2. 種まき用土に水をかける

セルトレイに種まき用土を入れたら、上から水をかけて土を湿らせます。

シャワーホースかジョウロを使って、柔らかく水をかけるのがポイントです(強い水流はNG)。

また、何回かに分けて水をかけることで、土全体に水をいきわたらせるようにしましょう。

3. パンジー・ビオラの種をまく

土に水をかけることにより、土の嵩が少し減りましたね。

その土の上に種を乗せていくイメージで種をまいていきましょう。

パンジー・ビオラの種はとても小さいので、手で一粒ずつ掴んで種まきをするのは難しいです。

そこで、牛乳パックで作った種まき補助ツールにパンジー・ビオラの種を乗せて、竹串で種を落としていくとやりやすいですよ。

市販のパンジー・ビオラの種を買った場合は、1つの穴に1粒の種を入れていきます。

自家採種したパンジー・ビオラの種を使う場合は、種の数に余裕があるようなら1つの穴に2~3粒の種を入れても良いでしょう。発芽率が低い場合の保険になりますよ。

4. 種まき用土で覆土する

種をまき終わったら、その上から種まき用土をパラパラとふりかけていきます。

これを覆土といい、種が発芽するまで乾燥することを防いだり、根浮きを防ぐ効果などがあります。

覆土する土の量は、土の表面全体にふりかかる程度を目安にします。

5. 底面給水トレーに水を入れる

種の発芽を安定させるためには、種をまいてから発芽するまで乾燥しないようにするのがポイントです。

しかし、パンジー・ビオラの種はとても小さいので、ジョウロなどで水をまくと種が流れてしまうかもしれません。

そこで、底面給水トレーを使って水管理することをおすすめします。

底面給水トレーに水を張った状態でセルトレイを入れることで、セルトレイの底に空いた穴からセルトレイの中の土に水が伝わり、手間いらずで水分を保つことができるのです。

底面給水トレーに入れる水の量は、セルトレイの高さの1/3程度を目安にしましょう。

6. 風通しの良い日陰で管理

種まきが終わったら、発芽するまでの間はセルトレイを風通しの良い日陰で管理します。

8月から9月上旬に種まきをする場合、まだ気温が高い日が多いため、遮光するなどして涼しい環境を作ってあげる必要があります。

今回は段ボール箱を使って遮光しながら、無事に発芽するかどうか見守っていきたいと思います。

まとめ

パンジー・ビオラの種まきについてのまとめです。

  1. パンジー・ビオラを種から育てる最大のメリットはコストが安いこと。
    自家採種した種を使って自分だけのパンジー・ビオラを育てる楽しみも。
  2. 8月中にパンジー・ビオラの種まきをする場合は、
    冷房の効いた室内で育てるか、屋外であれば遮光など暑さ対策をする。
  3. パンジー・ビオラのブランド苗の種は市販されていないものが多い。
    市販されている種の中でおすすめは「よく咲くスミレ」シリーズ。
  4. 種まきに使う土は、市販の「種まき用土」がおすすめ。
    セルトレイと底面給水トレーを併せて使えば管理も楽ちん。
  5. パンジー・ビオラの種は小さくて手でつかみにくいので、
    簡単に作れる種まき補助ツールを使うと便利。

お盆が過ぎてもまだまだ暑い日が続いていますが、今がパンジー・ビオラの種まきをする季節です。

パンジー・ビオラは花もちがよく、真冬から翌春まで色鮮やかな花が楽しめる、ありがたい存在ですよね。

今年こそパンジー・ビオラでいっぱいの花壇を作りたいという方は、種からパンジー・ビオラを育てることに挑戦してみてはいかがでしょうか。



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