この記事ではヤマアジサイ(山紫陽花)の剪定時期や剪定方法などを紹介していきます。
ヤマアジサイは剪定の時期を間違えると翌年花が咲かなくなる恐れがあります。
ヤマアジサイの剪定は言葉だけではわかりにくい部分もあるのですが、この記事では実際の画像付きで解説していきますので一度見れば剪定のコツをすぐにつかむことができますよ。
ヤマアジサイの剪定について知りたいという方は是非最後までご覧ください。
ヤマアジサイの剪定時期について
通常の剪定をする場合
ヤマアジサイの剪定時期は、花が咲き終わった直後、遅くとも7月末までに行うのが基本です。
ヤマアジサイは、花が咲き終わった後の夏から秋にかけて翌年の花芽をつける習性があります。そのため、秋以降に剪定すると翌年の花芽を落としてしまい、翌年花が咲かなくなってしまう可能性があるのです。
ヤマアジサイは桜のように花が散るということがなく、咲き終わったあとも花(装飾花)が木に残ったままになります。
そのため、一見すると花が終わったのかどうかわかりにくいですが、写真のように花(装飾花)が開ききって色褪せていたら花の咲き終わりをあらわしています。
ヤマアジサイがこういう状態になったら速やかに剪定するようにしましょう。
強い剪定を行う場合
ヤマアジサイの通常の剪定は花が咲き終わった直後に行いますが、木が大きくなりすぎたので一気に小さくしたい場合や、古い枝を切り落として新しい枝に更新したい場合など、強剪定をする場合は休眠期である1月~3月上旬頃に行います。
ヤマアジサイは丈夫な植物なので多少剪定したからといって枯れることは少ないですが、夏場にあまり強い剪定を行うと木が弱ってしまうことがあるので注意しましょう。
ヤマアジサイの剪定方法について
ヤマアジサイを剪定するときは、その年に花が咲いた枝を剪定するのが基本です。
ヤマアジサイの花の直ぐ下の節(写真内①)は、葉の基部から芽が出ません。
一方、花から2番目以降の節(写真内②と③)は、葉の基部から芽が出ているのがわかります。
このため、ヤマアジサイは花から2番目の節の上の位置(写真内の赤点線部分)で剪定します。
ヤマアジサイの状態や育てている環境にもよりますが、ヤマアジサイのサイズを大きくしたくない場合は、花から3番目以降の節のところで剪定しても構いません。
また、ヤマアジサイを長年育てていると枝が混み合って風通しが悪くなったり、古い枝が伸びすぎて樹形が乱れてしまうことがあります。そういうときは、不要な枝や古い枝を根元から切り落とす強剪定を行うことにより、新しい枝に更新してやるとよいでしょう。
強剪定を行う場合は、夏場ではなく休眠期である1月~3月上旬頃に行うことに注意してください。
ヤマアジサイの剪定実例
うちの庭のヤマアジサイを剪定した実例を紹介します。
これは今年5月に購入したヤマアジサイの見切り苗を鉢植えにしたものですが、花が咲き終わったので剪定を行いました。
剪定前後を見比べるとスッキリしたのがわかりますね。逆に、剪定しない限りは咲き終わった花が散ることなく冬まで残り続けるので不格好です。アジサイは花が終わったら剪定するということを覚えておきましょう。
まとめ
ヤマアジサイの剪定についてのまとめです。
- 剪定時期は花が咲き終わった直後、遅くとも7月末までに行う
- 強剪定をする場合は休眠期である1月~3月上旬頃に行う
- ヤマアジサイを剪定するときは、その年に花が咲いた枝を、
花から2番目の節の上の位置で剪定する
ヤマアジサイは剪定する時期と位置が決まっているので、やり方さえ覚えていれば誰でも簡単に剪定できます。花が咲き終わったら、ヤマアジサイへの感謝を込めて剪定することを忘れないようにしてあげてくださいね。
また、ヤマアジサイには数多くの品種がありますので、自分の庭に合う好みの品種を探すのも楽しいですよね。ホームセンターや園芸店で探すのも良いですが、珍しい品種はネット通販で購入する方法もありますので、あなた好みのヤマアジサイを探してみてはいかがでしょうか。