この記事ではヤマブキの剪定時期や剪定方法などを紹介していきます。
ヤマブキの葉っぱばかり生い茂って花が咲かなくて困っているという方は剪定のやり方を間違えている可能性があります。
ヤマブキは放任していても樹形がまとまる性質があるので、そもそも生け垣のように刈り込んだり頻繁に剪定する必要はありません。しかし、全く剪定しなくても良いというわけではなく、全く剪定をしなかったり間違った剪定のやり方をしていると、ヤマブキの花が咲きにくくなったり最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
ヤマブキの剪定は決して難しいものではなく、やり方さえ知っていれば誰でも簡単にできるものです。ヤマブキの剪定について知りたいという方は是非最後までご覧ください。
ヤマブキの剪定時期について
ヤマブキの剪定時期は、休眠期である12月~3月上旬頃または花が咲き終わった後の5~6月頃に行います。
まず、ヤマブキは基本的に放任しておいても問題ない木であり、頻繁に刈りこんだり切り詰めるような剪定をする必要はありません。中途半端に刈りこむと樹形が乱れる原因になるので気を付けてください。
ヤマブキを剪定するおすすめの時期は休眠期である12月~3月上旬頃です。古い枝を新しく更新するような強い剪定を行う場合は、休眠期である12月~3月上旬頃に行うようにしましょう。
また、ヤマブキは4~5月頃に花を咲かせた後、夏にかけて枝葉を伸ばして成長します。枝葉が茂り過ぎて風通しが悪くなったり、見た目がうっとうしいのが気になるという場合は、花が咲き終わった後の5~6月頃に剪定すると良いでしょう。
ヤマブキの剪定するべき枝について
ヤマブキは基本的に放任しておいても問題ないのですが、中には剪定した方が良い枝というのもあります。
まず、一度枯れてしまった枝(枯れ枝)を剪定します。一度枯れてしまった枝が復活することはありませんし、そのままにしておくと病害虫が発生する原因になるので、剪定する必要があるのです。
また、他の枝と比べて明らかに勢いがあり、空に向かって強く伸び出している徒長枝(とちょうし)も剪定します。
徒長枝は樹形を乱す上に花芽をつけにくいので、見つけたら早めに剪定しておきましょう。
枯れ枝や徒長枝の剪定は、休眠期である12月~3月上旬頃または花が咲き終わった後の5~6月頃に行いましょう。
それと、ヤマブキは枝が古くなると花が咲きにくくなったり、枝が固くなることで樹形を乱す原因になったりします。そういう場合は、古い枝をバッサリと根元から切ることによって、新しい枝の芽吹きを促すことが必要になります。
これを更新剪定といいます。更新剪定は休眠期である12月~3月上旬頃に行うようにしましょう。
ヤマブキの剪定方法について
ヤマブキを剪定するときには枝の根元で切るのが基本です。
ヤマブキは地面から何本もの枝が生えてくる“株立ち”の形状をしているので、剪定するときには枝の長さを短くするのではなく、枝を間引いて本数を減らすように剪定します。
ヤマブキの樹形を整えようとして、枝の途中で切り詰める(枝を短くする)ような剪定をすると、切り詰めた場所から新芽が出ることによってかえって樹形が乱れてしまうのです。
また、ヤマブキは前年の夏に新しく伸びた枝に花芽をつけるので、夏以降に切り詰めるような剪定をすると翌年花が咲かない原因になります。
このように、ヤマブキの枝を切り詰めるように剪定しても良いことがありませんので、剪定をするときは枝の根元から剪定するようにしましょう。
ただし、枝先が少しだけ枯れ込んでいるような場合は、枯れている部分だけ剪定してもかまいません。大きく枯れているような場合は枝の根元から剪定することをおすすめします。
ヤマブキの剪定実例
うちの庭のヤマブキを剪定した実例を紹介します。
このヤマブキは今年2月に植えたばかりですが、4月に花を咲かせたあとから新しい枝を伸ばしてくれています。しかし、徒長枝の勢いがすごかったので6月に根元から剪定しました。また、植え付け時からあった枝先の枯れ込み部分も剪定しました。
剪定前後を比較すると、徒長枝を剪定したことによって、乱れていた樹形がまとまりました。ヤマブキは大きく刈りこんだりする必要はなく、不要な枝や古い枝を外すぐらいの剪定で十分だと思います。
まとめ
ヤマブキの剪定についてのまとめです。
- 剪定時期は、12月~3月上旬頃または花後の5~6月頃に行う
- 枯れ枝や徒長枝は剪定した方が良い
- 古い枝は根元から切って新しい枝に更新する
- 枝を切り詰めるような剪定はせず、枝の根元で切るのが基本
- ヤマブキは大きく刈りこんだりする必要はなく、
不要な枝や古い枝を外すぐらいの剪定で十分
ヤマブキは丈夫な木なので適当に剪定してもいきなり枯れたりはしないと思いますが、間違った剪定を繰り返すと花が咲きにくくなったり木が弱ってしまう可能性もあります。迷ったら切らないというぐらいの気持ちで管理するのが良いのではないでしょうか。
ヤマブキの性質や植え付けの様子については以下の記事で詳しく紹介していますので、よかったら併せてご覧ください。