DIY初心者が雑木の庭の基本を学ぶのに最適な書籍1選

突然ですが、調べものをするときに早いからといってネットだけを情報源にしていると、逆に効率が悪いということをご存知ですか?

庭造り・DIYのような専門的な知識が必要なことをする場合は、素早く情報を調べたい場合はネット、専門的な知識を学びたい場合は書籍と使い分けることが重要です。

今はネットで検索すればなんでも調べることができる時代ですが、ネットの情報は玉石混交です。書籍はプロが責任をもって書いたものであり、出版社の校正チェックも入っているので、一定以上の品質が担保されていることが期待できます。

そこで、私が実際に購入して読んだ本の中から、この本はすごく役に立った!という本を紹介したいと思います。今回は『DIY初心者が雑木の庭のコンセプトを学ぶのに最適な書籍』とおすすめする理由を紹介いたします。

目次

『新版 これからの雑木の庭』

『新版 これからの雑木の庭』

 著者:高田宏臣

高田造園設計事務所の代表を務める高田宏臣氏は、雑木の庭の設計施工における第一人者として知られている。近年は自然環境の再生とその技法や視点の普及にも力を入れており、多様なフィールドで活躍されている。本書は、著者が東日本大震災の経験を踏まえ、土地本来の健康な木々とともにある暮らしの素晴らしさを伝えるために書かれた著書の改訂版

雑木の庭とはどういうものなのかがわかる

木々の緑は疲れを癒し、穏やかな心にしてくれます。

心地よい木漏れ日。涼やかな緑陰。吹き抜ける風。

雑木の庭空間は、住環境を改善し、暮らしを快適にします。

引用元:高田宏臣(2021年)『新版 これからの雑木の庭』主婦の友社(14ページ)

そもそも雑木の庭とはどういうものなのか。言葉として考えれば、「雑木」とは「建築資材としての利用価値が低い木」の総称であり、クヌギやコナラなどの広葉樹が代表的です。

それでは「雑木」を植えてさえいれば、それが我々のイメージする「雑木の庭」になるのかというと、必ずしもそうとは言い切れません。実際に、自然の理を無視して適当に木を植えていても、心地よい緑の空間にはならないのです。

そもそも雑木の庭とはどういうものなのか、庭という空間に心地よい緑の空間を作るにはどうすればいいのか、本書では自然環境の造園設計施工と自然環境の専門家である著者が順序立てて解説してくれています。しかも、実例写真やイラストが豊富に載っているので、堅苦しい学術本ではなく楽しんで読み進めることができました。

「雑木の庭」とは一体何なのか、魅力のある庭を作るためにはどうすればいいのか、そんな雑木の庭の基本となるコンセプトから学びたい方には最適な一冊ではないでしょうか。

雑木の庭の空間設計を学ぶことができる

自然と共にあった暮らしの風景が、私たちの日常から遠ざかり、野山で遊んだ楽しい記憶は、今や過去のものになりつつあります。

引用元:高田宏臣(2021年)『新版 これからの雑木の庭』主婦の友社(57ページ)

現代の都市型住宅地では、アスファルトやコンクリートの輻射熱や隣家のエアコンからの排熱などに晒されており、自然と共にあったかつての暮らしとは様相が異なっています。このような住環境において、快適な雑木の庭の空間を作るためには、植物の特性を活かした植栽計画を考える必要があります。

実際に雑木の庭をDIYで作ろうと思ったら、まず庭全体の空間設計をどう考えるかという点でつまずきます。どんな木を植えればいいのかとか、木を自分で植えるにはどうすればいいのかとか、そういうことはネットで検索すればすぐに出てきますが、設計に関することをネットでササっと調べるのは難しいです。

その点、本書では家の東西南北面それぞれに適した植栽配置や、木立の組み合わせ、空間設計のポイントをしっかり学ぶことができます。また、現代の限られた敷地面積において自然豊富な庭環境を実現するためのコツが実例紹介付きでたくさん載っているので、雑木の庭をDIYで作るにあたって非常に参考になりました。

雑木の庭の維持管理作業を学ぶことができる

雑木の庭は、限られた住宅敷地の外空間に、刻々と成長する自然樹木で庭をつくり、人と木々が共存できるようにしていくことです。それには当然ながら、適切な管理作業が必要になります。雑木の庭における適切な手入れとは、ただ単に庭の形や木々の形を維持するための従来の樹木剪定とはまったく異なります。

引用元:高田宏臣(2021年)『新版 これからの雑木の庭』主婦の友社(57ページ)

本書には、木を植える手順や花壇の作り方などのハウツー情報は載っていません。庭関連の本では定番の「おすすめの樹木・草花の情報」の数も少なめです。一方、雑木の庭の維持管理作業については詳細に記載されています。

雑木の庭には、従来から行われているような木を輪郭ラインで切り詰めるような剪定手法はなじみません。かといって、剪定することなく放置していては、荒れ果てて快適な庭空間を維持することができません。昔ながらの里山の風景が快適な空間になっているのは、人の手が適切に入ることによって管理されていたからこそのものなのです。

ネットなどでは、ここまでの情報で止まっていることが多いんですよね。従来の剪定手法が雑木の庭になじまないのはわかったけど、じゃあどうすればいいの?という疑問が残ります。雑木の庭向けの剪定手法を解説している場合でも、断片的な情報しか載っていないのでイマイチ腑に落ちないことが多かったんです。

それに引きかえ、本書では雑木の庭の維持管理作業についてはかなりボリュームがあり網羅的に記載されています。それは、木々が健康に育つことによって庭という空間に豊かな自然環境が構築されるからであり、その為には日々の管理作業がとても重要であることの裏返しでしょう。

雑木の庭には興味があるけど、作ったあとの維持管理ができるかどうか不安で一歩踏み出せない、という方は本書を一度読んでみればイメージがつかめますよ。私は今まで感じていた疑問がスッと解決しました。

無料で『新版 これからの雑木の庭』を全部読む方法

『新版 これからの雑木の庭』は、amazonが提供する電子書籍サービス「Kindle Unlimited」の読み放題の対象になっています。

現在「Kindle Unlimited」初回30日間無料体験キャンペーンが行われているので、無料体験登録するだけで無料で『新版 これからの雑木の庭』を全部読むことができます。

自動更新しないようにもできるので、設定さえしておけば無料体験キャンペーン終了後に勝手に課金されることはありません。ちょっと中身が気になるという方は、この機会に登録してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

『新版 これからの雑木の庭』

 著者:高田宏臣

『新版 これからの雑木の庭』は雑木の庭の基本から学ぶことができ、庭造りの大まかな方向性を考えるときに役立ちます。DIYで雑木の庭を作ろうと考えている方にとっては必読の一冊といっても過言ではありません。雑木の庭の管理方法もしっかり載っているので、庭の維持管理に悩んでいる方にもおすすめですよ。



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