ヤマブキの魅力
ヤマブキは春に咲く山吹色(赤みを帯びた黄色)の花が魅力的な落葉低木です。
北海道から九州まで自生しており、古くから庭木として親しまれている、日本人にとって馴染み深い木ですね。
ヤマブキには花弁が5枚の一重咲き品種と華やかな八重咲き品種があり、いずれも4~5月に咲き誇る花が最大の魅力です。
ヤマブキは広く日本に自生しているだけあり、暑さ寒さにも強く育てやすい植物です。日当たりの良い方が花付きは良くなりますが、乾燥しすぎる場所は苦手なので午前中に日が当たるような半日陰に植えるのが適しています。
ヤマブキの植え付け
今回は通気浸透水脈DIYで作った雑木エリアの築山の横に植え付けます。
落葉樹は落葉する冬場が植え付け適期です。春には綺麗な花を咲かせてくれる(はず)でしょう。
ヤマブキは根元から細い枝がどんどん生えてきて、その枝が広がるように伸びる樹形になります。
伸びた枝がアーチ状に枝垂れて咲く花が美しいので、植え付けの際は広いスペースを確保しておきましょう。
狭い場所に植えると枝を枝垂れさせることができないので魅力が半減してしまいますよ。
まず、植え付けする場所のマルチングをどかして植穴を掘っります。植穴は縦横ともに根鉢の2倍の大きさを目安に掘っていきます。
今回掘った場所は灰色の砂壌土でしたが、すぐ横に剪定枝や雑草堆肥などを埋め込んだ縦穴暗渠もあるので問題なく生育すると判断しました。
植穴を掘ったら培養土で半分ほど埋め戻します。
ヤマブキの苗をポットから出し、根っこをほぐしてから植穴に入れたら、土を被せて踏み固めます。あとはマルチングをしてたっぷり水やりすれば植え付け完了です。
築山エリアの植栽はこんな感じになりました。もう少し暖かくなったら下草を追加で植栽する予定です。
ヤマブキの入手方法
ヤマブキの苗は1~2月頃からホームセンターや園芸店で売り出されます。
梅や花桃などの苗と一緒に“春の花木”という括りで入荷されるようで、ちょうど植え付け適期でもあるので入荷シーズンに苗を購入しましょう。それ以外の時期に売られているのはあまり見かけません。
入荷シーズンは落葉時期なので苗の良し悪しを選ぶのが難しいですが、ヤマブキは頑健な植物なので極端に元気が無い苗じゃなければ問題ないでしょう。
ただし、地域にもよるかもしれませんが、ホームセンターや園芸店では八重咲き品種のヤマブキはよく見かけるものの、一重咲き品種のヤマブキはあまり見かけません。品種を指定したい場合や、入荷シーズン以外にどうしても欲しいという場合は、ネット通販で購入しましょう。
ヤマブキは育てやすく綺麗な花が魅力的な庭木ですので、興味を持った方は是非育ててみてください。