水はけが良くて固まりにくく、適度な保水性・保肥性もあり、しかもお手頃価格で手に入る目土・目砂は欲しくないですか?
- 砂をそのまま目砂に使っているけど水切れしやすい気がする
- ホームセンターで売っている「芝生用の目土・目砂」では満足できない
- 自分が理想とする目砂をなるべく安く手に入れたい
上記のチェック項目の内、1つでも当てはまるという方はブレンド目砂の自作をおすすめします。
「目砂を作るってどういうこと?何だか難しそう…」と思うかもしれませんが、誰でも簡単にできるのでご安心ください。
これ、ガーデニング好きな人には伝わると思うんですが、市販の培養土をそのまま使うか、環境や植物に合わせて赤玉土や腐葉土などを自分でブレンドしてオーダーメイドの土を作るかの違いです。
ガーデニングに少し慣れてくると、土にこだわりが出てくるので自分で作りたくなるんですよね。芝生の目砂も同じことで、芝生の手入れに慣れてくるとオリジナルの資材をブレンドしたり配合にこだわったりしたくなります。
今回は、私が実際に作った芝生用のブレンド目砂の材料・配合比率・作り方などを紹介していきます。
はっきり言うと、作り方といっても材料を用意して混ぜるだけです。材料や配合比率を考えるのが面倒くさければ、今回紹介している例をそのまま使えばOKです。誰でも簡単にできるので、興味のある方は覗いていってください。
ブレンド目砂とは?
ブレンド目砂とは、砂を中心として様々な材料をブレンドして自作した「芝生用の目砂」のことです。
この記事で紹介しているブレンド目砂は、芝生YouTuberの『ベイプVAPE』さんが考案されたブレンド目砂(砂壌土)を参考にして、私が実際に作ってみたものです。
ベイプVAPEさんは、ブレンド目砂の動画以外にも、高級芝刈り機の本音レビュー動画など他にはない面白い動画をたくさん投稿されているので、興味のある方は一度見てみてください。
なぜ市販の目砂を使わずにブレンド目砂を自作するのか?
ホームセンターへ行けば「砂」や「芝生用の目土・目砂」がいくらでも売られていますよね。
それなのに、色んな材料をわざわざ買ってきてブレンド目砂を自作するのはなぜかというと、私が求める要素を満たすような芝生の目砂が市販品の中にほとんどなく、あったとしても高価で使いにくいと感じるからです。
少し掘り下げて解説していきますね。
砂とブレンド目砂の比較
私が芝生の目砂に求める要素は以下の3つです。
- 排水性が高いこと
- 踏圧で固まりにくいこと
- 適度な保水性・保肥性があること
まず、うちの庭は極端な粘土質で水はけが悪く、苔やイシクラゲも発生しやすい環境なので、対策として排水性が高い砂であることを最優先に考えています。
また、うちは庭で子どもと遊んだり芝生を踏む機会が多いので、踏圧で固まりにくいことも重要です。
優先順位の高い1・2の条件を考えると、うちの庭の芝生には土(目土)よりも砂(目砂)が適していると考えられます。
しかし、砂100%にすると保水性や保肥性がなさすぎて水やり・肥料管理がとても大変になるのが欠点です。
そこで、砂を中心として土や有機物をブレンドすることによって、適度な保水性・保肥性を確保することを狙っています。
市販の目土・目砂について
市販されている「芝生用の目土・目砂」は、赤玉土が主材料になっているものや、肥料が配合済みの目土が多いです。
赤玉土とは粒状になった赤土のことです。赤玉土は粒状になっているときは排水性と保水性・保肥性のバランスがよく使いやすい土です。しかし、赤玉土は経年や踏圧で劣化すると、粒が崩れて粘土状の赤土になり排水性が悪くなるデメリットがあります。
また、肥料が配合済みの目土は、芝生全面に目土と肥料を同時に撒きたいときには便利です。しかし、一部分だけ目土を撒くときに使うと肥料の撒きムラが生じたり、肥料は肥料として量やタイミングを考えて使いたいという人には不向きです。
誤解が無いように言うと、赤玉土や肥料が配合済みの目土が悪いというわけではありません。例えば、庭の水はけが良すぎて芝生が頻繁に水切れする場合は、保水性を改善するために土主体の「芝生用の目土・目砂」を使うと良いでしょう。
どんな資材にもメリットとデメリットがあるので、それぞれの庭の環境や目指したい芝生の方向性を考えて資材を選ぶことが重要だと思います。
ブレンド目砂の材料について
それでは、私が実際に使用したブレンド目砂の材料を紹介していきます。
主な材料としては、砂・土・その他を配合していきます。
砂
ブレンド目砂の主な材料は砂です。
砂の種類は「富士砂(富士山麓の火山礫)」を使う人が多いようです。
これは、有名なバロネス目土の原料に富士砂が使われていることも関係しているのではないかと思われます。
ブレンド目砂には富士砂を使っても勿論良いですし、他の砂を使っても問題はありませんよ。
私は近くのホームセンターで入手しやすい園芸用の「川砂」を中心に、その時々で砂の種類は変えています。
なお、砂はそのまま使っても良いですが、こだわりたい方は自分で「洗い処理」をするとより良いですよ。
黒土
砂の次に比率が高い土は、「黒土」を用いることが多いです。
黒土とは関東ローム層の表層から採取される土のことで、保水性・保肥性が高いことが特徴です。
その名の通り、色が黒いので太陽光を吸収しやすく、地温上昇による芝の生育促進も期待できます。
これも他の土でも問題はないので、黒土が入手しにくい場合は赤玉土などで代用しても良いと思います。
ピートモス
砂・土以外の副材料としては、有機物のピートモスを使用します。
ピートモスは破片が細かく砕かれているので目砂にブレンドしやすいのが特徴です。
これに対して、腐葉土やバーク堆肥は破片が大きいので目砂には不向きです。
ブレンド目砂を床土として使用する場合は、腐葉土やバーク堆肥を使っても問題ありません。
なお、ピートモスは本来強い酸性を示す資材ですので、PH調整済みのものを使用することをおすすめします。
ホームセンターでは未調整ピートモスしか取り扱っていないことが多いのですが、コーナンではPH調整済みのピートモスが手ごろな価格で売られていたので助かりました。コーナンのネット通販でも販売されていますよ。
籾殻燻炭(くん炭)
砂・土以外の副材料の2つめは、籾殻燻炭(くん炭)を使用します。
籾殻燻炭(くん炭)とは稲のもみがらを炭化させた資材で、土壌改良によく用いられるものです。
特性としては透水性・保水性の高さに加え、ミネラル分の補給や土壌菌の活性化など様々な効果が期待できます。
ただし、くん炭はアルカリ性を示す資材なので、配合する際は多く入れすぎないように注意しましょう。
材料の配合比率はどうするのか?
ブレンド砂の配合比率は、砂が2/3、その他が1/3(土・ピートモス・くん炭等)を目安にするのがおすすめです。
私は今回以下の比率でブレンド目砂を配合しました(多少の誤差はあります)。
- 70%:砂
- 20%:黒土
- 5%:ピートモス
- 5%:くん炭
これで市販されている一般的な「芝生の目砂・目土」に比べて、排水性が高くて固まりにくい砂壌土になります。
砂の比率を高くするほど排水性が高くなり、土や有機物の比率を高くするほど保水性・保肥性が高くなりますので、庭の土壌(床土)の状態や個人の好みにあわせて自由に調整してみてください。
参考例として、資材を使い切りやすいおすすめの配合例を2パターン紹介します。
【ブレンド目砂合計30ℓの配合例】
- 20ℓ(比率67%):砂 ※1袋10ℓ入りを2袋使用
- 7ℓ(比率23%):黒土 ※1袋14ℓ入りを半分使用
- 1.5ℓ(比率5%):ピートモス
- 1.5ℓ(比率5%):くん炭
【ブレンド目砂合計21ℓの配合例】
- 14ℓ(比率67%):砂 ※1袋14ℓ入りを1袋使用
- 5ℓ(比率23%):黒土 ※1袋10ℓ入りを半分使用または5ℓ入りを1袋使用
- 1ℓ(比率5%):ピートモス
- 1ℓ(比率5%):くん炭
コツは使用量の多い砂や黒土の量に合わせて全体量を決めることです。
ピートモスやくん炭は使い切りの小分けサイズを買っても良いですが、保管場所などの問題をクリアできるのであれば大容量入りのものを買ったほうが圧倒的にお得になります。
余ったブレンド目砂は、土嚢袋やバケツなどの他、砂が入っていた袋に戻して保存もできるので、まとめて作っておくと必要なときにサッと使えて便利ですよ。
ブレンド目砂の作り方
ブレンド目砂の作り方は、一言でいうと「材料を用意して混ぜる」だけなんですが、最初に大まかなポイントを伝えると以下の通りです。
- 材料はふるいにかけること
- 材料を全て入れたらよくかき混ぜること
私は園芸用の3mmふるいを使用しています。園芸用のふるいを持っていないという人は、芝生だけでなくガーデニングでも頻繁に使用するものですのでこの機会に購入してみてはいかがでしょうか。
それでは順を追って作業工程を紹介していきます。
砂を準備する
最初に主材料となる砂を準備します。
今回は手元にあった山砂(セメント用の砂)と川砂(園芸用の砂)を約半々で使用します。
砂は事前にふるいかけ、洗い処理及び乾燥済みのものです。詳細は以下の記事をご覧ください。
材料を混ぜるときはトロ舟の中でやると便利です。
土を投入する
黒土は必ずふるいにかけてから投入してください。
(※この時はふるいにかけるのを忘れて黒土を入れてしまったので、後からすくい取ってふるいにかけています)
黒土をふるいにかけると丸い石のようなものが残りますが、これは黒土のかたまりです。
このまま入れるとダマになるのでほぐしてあげましょう。料理のときに小麦粉をふるってから使うのと同じようなものですね。
ふるいの上から手で黒土を押し付けてゴシゴシするのが早いです。
面倒くさければ、ふるいに残った黒土は取り除いて、別の用途に使っても良いでしょう。
ピートモスを投入する
ピートモスも必ずふるいにかけてから投入してください。
腐葉土やバーク堆肥よりは破片が細かいとはいえ、それでも結構な量がふるいに残ります。
ふるいに残ったピートモスは、取り除いて別の用途に使いましょう。
ふるいをかける前後を見比べると、細かさが全く違うということがわかると思います。
くん炭を投入する
くん炭はふるいにかけず、そのまま投入してOKです。
材料をよくかき混ぜる
全ての材料を投入したら、手でよくかき混ぜましょう。
トロ舟の底のほうや四隅の部分も満遍なくかき混ぜてください。
全体的に材料が均一になるまでかき混ぜたら完成です。
見た目は黒っぽい砂のようですが、よく見ると細かい黒土やピートモス・くん炭が含まれていることがわかります。
この黒土やピートモス・くん炭が、保水性・保肥性を高めてくれるわけです。
ふるいに残った材料の活用方法
ふるいに残った黒土のかたまりやピートモスは、芝生の目砂として使うにはサイズが大きすぎるのが欠点です。
しかし、物としては全く問題ありませんので、ガーデニング(花壇)や家庭菜園で使うと良いでしょう。
または、目砂ではなく床土に使用すれば、芝生育成にも有効活用できますよ。
まとめ
芝生用のブレンド目砂のまとめです。
- 粘土質で水はけが悪い庭、芝生を踏む機会が多い庭には、
排水性が高く固まりにくい砂主体の目砂がおすすめ - 砂100%にすると保水性や保肥性がなさすぎて水やり・肥料管理が大変なので、
砂に土や有機物をブレンドして調整したものがブレンド目砂 - ブレンド目砂の配合比率は、砂が2/3、土や有機物が1/3を目安にする
- ブレンド目砂を作る時のポイントは、
材料をふるいにかけることと材料をよくかき混ぜること
なかなか好みの目砂が見つからなくて困っているという人は是非試してみてください。