雑木の庭の成長記録@2022年夏

今年は記録的な早さで梅雨明けして猛暑日が続いたかと思えば、7月上旬は戻り梅雨で雨続きというおかしな天候が続いています。植え付け一年目の雑木や下草にとってはなかなか過酷な環境な上に、雑木の庭コーナーをDIYしたときには想定していなかったトラブルも発生してしまいましたが、どのように成長しているのでしょうか。

前回に引き続き、庭DIYを検討している方への情報提供と自分用の備忘を兼ねて、失敗談を含めてリアルな記録を発信していきますので、これからDIYで雑木の庭やナチュラルガーデン/シェードガーデンを作ろうと考えている人は参考にしてみてください。前回(2022年春)は以下の記事になります。

目次

雑木の庭の成長記録@2022年夏

雑木の庭コーナーの全体像の変化はこんな感じです。

植栽の数自体はほとんど変わっていませんが、全体的に緑が増えてきた印象です。

ここは南側の家の影になるので3月までは全く日が当たりません。4月に入ってからは東西方向から日が当たるようになってきて、5~6月頃からは日照時間8時間程度の日向になっています。

雑木の庭コーナーをDIYで作った時期が11~12月だったこともあり、ここはすごく日当たりが悪いイメージで夏場でも半日陰ぐらいだろうと思っていたのですが、実際は5~8月頃は日当たりが良い場所だったことがわかりました。人の記憶はあいまいなもので、どうしても今現在の情報にひっぱられがちですが、植物を植えるときには季節ごとの天候の変化(日照条件や気温など)を考えないとダメですね。

雑木の庭コーナーは半日陰の環境を想定して植栽していますので、夏の日差しに長時間さらされることは想定していませんでした。植物は直射日光に耐えられるのか、草木の様子を個別に紹介していきます。

高木@アオダモ

株立ちのアオダモは、右側の幹は4月には冬芽が開いて新葉が展開してきたのですが、左側の幹は冬芽が全く開きませんでした。しかし、左側の幹は5月になると幹から直接新しい芽が出てきたのです。

購入時から左側の幹についていた冬芽が開かなかった原因はわかりませんが、幹から直接新しい芽が生えてきたということは完全に枯れたわけではなかったようです。このように幹の途中から新しい芽が出てくることを「胴吹き」といいます。

その後も「胴吹き」の勢いは止まらず、7月現在ではかなり強く伸びています。通常の枝葉と比べると、節間が大きく開いており徒長していることがわかりますね。さらに株元からは「ひこばえ」も複数出てきました。

「胴吹き」や「ひこばえ」は勢いが強くて樹形を乱すことから嫌われがちな存在です。しかし、「胴吹き」や「ひこばえ」がたくさん出てくる理由は、葉が足りずに光合成が満足にできないのを補うためであり、それだけ木が弱っているサインでもあります。木の健康を無視して「胴吹き」や「ひこばえ」を全て剪定してしまうと、木はますます弱って枯れてしまいます。

うちのアオダモは昨年12月に植えたばかりですので、左側の幹の冬芽が開かなかった原因は植え替えのストレスによるもので、購入したときから木が弱っていたのだろうと思います。木が弱っているところに夏の日差しが直撃していることも関係しているかもしれません。

正直に言ってどうするべきか迷いましたが、とりあえずこの夏は「胴吹き」や「ひこばえ」はこのまま放任して様子を見ることにしました。今の環境下でアオダモが生き残るために芽を伸ばしているのだろうと思ったからです。秋を迎えて落葉した後、必要であれば休眠期に剪定することを考えたいと思います。

高木@ソヨゴ

ソヨゴは4月には元々あった葉っぱがどんどん落葉するので心配しましたが、5月には新葉に生え変わって元気な姿を見せてくれていました。7月現在も遠めに見るとわかりにくいですが、暑さのせいか葉っぱに元気がなくなってきています。

全体的に葉っぱがくるっと丸まっており、水分量が少なく乾燥している印象を受けます。

ソヨゴは乾燥を嫌う性質があります。まだ植えたばかりで根が十分に育っていない上に、6月下旬の異常な暑さと夏の日差しが堪えたんだと思います。

対応策として、株元のマルチングを追加して、水やりの回数を増やして様子を見たいと思います。

低木@アベリアカレイドスコープ

一方、雑木の庭コーナーで一番元気に育っている木がアベリア“カレイドスコープ”です。道路の植え込みや生け垣にも使われるほど生命力の強い木なので夏の日差しもお手の物ですね。半日陰を想定してもう少し柔らかく成長することを期待していたのですが、日当たりが良いことからむしろ縦横無尽に枝を伸ばしすぎといった感じです。

アベリアはカラーリーフとしてだけではなく、白くて小さい花も咲かせてくれます。枝先に咲く習性があるので、花をメインで楽しむなら刈り込んだ方が良いかもしれませんね。

とりあえず一年目は放任して、他の木とのバランスを見ながら剪定方針を考えていきます。

低木@マホニアコンフューサ

写真を見るまで、マホニアコンフューサは全然変わらないなあと思っていたのですが、こうやって並べてみると一回り大きくなっているのがよくわかります。4月下旬~5月上旬にマホニアコンフューサの新芽が伸びており、その新芽が成長して今では元気に葉を茂らせています。

マホニアコンフューサの新芽は赤みを帯びており柔らかいです。それが成長するにつれて、若葉色から濃い緑色へと変化し、葉っぱも徐々に固くなっていきます。

新芽が伸びる少し前から同じ時期に、ブルーベリーのような青紫色の実をたくさんつけました。残念ながら食べられないそうですが…

マホニアコンフューサもアベリア“カレイドスコープ”と並んで非常に元気に育ってくれています。植えた位置がアオダモやソヨゴの木陰になり、適度に日差しを和らげてくれているのが良いのかもしれません。マホニアコンフューサを植え付けたときの様子は以下の記事をご覧ください。

低木@ヤマブキ

ヤマブキは4月中旬から5月にかけて花を咲かせた後、6月に徒長枝の剪定を行いました。

7月現在はいくつか狂い咲きの花も見られますが、穏やかに成長してくれている印象です。ヤマブキは午前中は横に植えたひまわりの影に入り、昼から日が当たる環境ですが、元々日当たりでも育つ植物なので問題はないようです。ヤマブキの植え付け及び剪定時の様子は以下の記事をご覧ください。

下草@アジュガ

アジュガは常緑の多年草であり、雑木の庭というより洋風のシェードガーデンや日陰のグラウンドカバーとして使われることが多いです。花の雰囲気が好きなのと、頑健な性質で日陰でも問題なく育つことから下草として採用しました。

このアジュガは通販で購入した「ダークマホガニー」という銅葉の品種です。4月に綺麗な花を咲かせ、花が散ってからランナー(匍匐茎)を旺盛に伸ばして勢力を拡大しています。

銅葉も全く日焼けしておらず、前評判通りかなり生命力が強いようですね。この調子だと、来年はもっとたくさんの花を咲かせてくれそうなので楽しみです。

下草@カレックス

カレックスは花穂の時期が終わっただけで変化がない…と思っていましたが、葉っぱの数が増えてボリュームアップしているようです。マホニアコンフューサと同じく、写真を並べてみるまで全く気づきませんでした。

古い葉は少し傷んでいるものもありますが、単に生え変わりなのか環境に問題があるのかはよくわかりません。生育は順調そうなのでこのまま放任で良いでしょう。カレックスを植え付けた時の様子は以下の記事をご覧ください。

下草@ギボウシ(ホスタ)

ギボウシ(ホスタ)は4月中旬から葉っぱが伸びてきて、小さいながらも6月上旬までは元気に成長していました。しかし、6月下旬の異常な暑さと夏の日差しに負けて、7月現在は葉焼けの症状がみられます。ここは午前中は木陰になり、12時~15時頃まで直射日光が当たる場所なのですが、それでもギボウシ(ホスタ)にとっては過酷な環境なのかもしれません。

また、ホームセンターで気に入ったギボウシ(ホスタ)を見つけたので5月に追加で植え付けたんですが、こちらも少し葉焼けしており全体的に葉の色も悪いです。ここは午前中は直射日光が当たり、昼から木陰になる場所です。

いずれも植え付け1年目で根っこが成長していないのも一因でしょう。株が馴染めば問題ないとは思うのですが、様子を見て厳しそうであれば遮光ネットの導入も検討したいと思います。ギボウシ(ホスタ)を植え付けた時の様子は以下の記事をご覧ください。

まとめ

春から夏にかけては雑木や下草が一気に成長する時期ですが、強い日差しによる葉焼けや乾燥に注意が必要な時期でもあります。特に植え付け1年目は植物の根っこが馴染んでおらず、乾燥に弱くなりがちなので、よく植物の様子を観察して必要に応じて水やりや日除けなどの対策を取りましょう。

また、人の記憶はあいまいなので、私だけかもしれませんが冬になると夏のことを正確には覚えていないものです。夏の直射日光が長時間当たる場所に、強い日差しを嫌う日陰向きの植物を植えるとすぐに枯れてしまうので注意しましょう。記憶があいまいな場合は、マホニアコンフューサやヤマブキなどのように日向でも半日陰でも元気に育つような植物を選ぶと良いかもしれませんね。



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