TM9芝張り後の成長記録@8ヵ月目の芝生はどれぐらい育つのか

春シーズンに芝生を張って8ヵ月目は秋が深まり、芝生も枯れ始めて休眠へと向かう季節ですね。

この季節にやるべき芝生のお手入れは多くはありませんが、芝生の伸びが止まったからといって完全に放置して良いというわけではありません。特にTM9にとっては「穂刈り」という重要な作業がありますのでお忘れなく。

また、芝生の品種や庭の環境によって芝生の生育は異なるので、「同じ時期にTM9を張った人の芝生はどれぐらい成長しているんだろう?」と気になりますよね。「芝生がなかなか綺麗にならないけど、どうすればいいんだろう?」と悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。

そんなときは、実際にTM9の芝張りをした人の記録を見るのが一番参考になりますよね。今月もうちのTM9の様子を詳しく紹介していきますので、ちょっと覗いていってみてください。

目次

TM9芝張り後の成長記録@前回までのおさらい

はじめに、芝張りから7ヵ月目の成長記録のおさらいです。

7ヵ月目の芝生は、前半の9月中は順調だったのですが、後半の10月に入ってからは気温の低下と連日の雨の影響から病害を発症してしまいました。殺菌剤の使用により病害の進行は食い止めることができましたが、病害と季節的な影響から徐々に芝生の黄化・枯れがはじまっているようです。詳細については前回の記事をご覧ください。

TM9芝張り後の成長記録@8ヵ月目

それでは、TM9芝張りから8ヵ月目の成長記録を見ていきましょう。

<10日毎の成長記録>

※写真のトーンを近付けるために日付を若干前後させています

8ヵ月目の芝生は、10月下旬ごろから芝生の葉色の変化・枯れの進行が顕著になり、11月中旬には枯れた芝生がかなり目立つ状態になってきました。

芝生の葉はほとんど伸びなくなりましたが、10月下旬ごろから芝生の穂がグングン伸びるようになりました。写真の中で、芝生が一部黒っぽくなっている部分は病害ではなく、芝生の穂が伸びたものです。

続いて、1日毎の成長記録と対象期間の気温推移を細かく見ていきたいと思います。

<1日毎の成長記録>

画像がない日は写真撮影漏れです

ここ1ヵ月は晴れ続きで雨もほとんど降らず、11月に入っても最高気温が20度を超える日が続いているぐらいで、日中はかなり暖かい日が続いています。

一方、10月下旬から朝晩の気温は10度を下回り、季節相応の冷え込みから芝生の枯れも進んできたように思います。

TM9芝張り後のお手入れ@8ヵ月目

それではここからは、うちの芝生で実際に行ったお手入れの内容を紹介します。

水やり

8ヵ月目は水やりを行いませんでした。

この季節はよほど晴れ続きでもない限り、芝生に水やりする必要性は薄いです。

ただし、あまりにも雨が降らない場合や、お住まいの地方や庭の環境によっては水切れを起こすこともあるので、油断はせずに芝生の様子をよく観察して判断しましょう。

芝刈り(穂刈り)

芝刈りは、穂刈りをするために2週間に1回の頻度で行いました

この季節のTM9は芝の葉が伸びることはほとんどありませんが、代わりに芝の穂がよく出るようになります。

穂が伸びたTM9

TM9は春と秋になると芝の穂を伸ばします。ちなみに白っぽいのが雌しべで、黒っぽいのが雄しべです。

この“穂”を放置すると、TM9は「先祖返り」といって品種改良前の高麗芝に戻ってしまうことが稀にあるため、定期的に刈り取りすることを強くおすすめします。

また、前回は刈り高設定を20mmまで下げましたが、今回はさらに15mmまで刈り高を下げました。刈り高を下げた理由は、刈り高を下げないと穂がうまく刈れなかったからです。

穂刈りした後のTM9

芝生の管理方法としては、寒い冬を迎える前に刈り高を上げて芝丈を長くする方法と、秋に伸びる穂を刈るために芝丈が短い状態を維持する方法の2種類があります。

どちらの方法にもメリットとデメリットがあるようですが、TM9の場合は穂を放置することによる「先祖返り」のデメリットが大きいため、うちでは刈り高を下げて穂刈りを優先することにしました。

ただし、穂を刈りたいからといって芝生が軸刈りになるほど刈り高を下げるのは避けてください。春から夏と違ってこの時期は芝の葉が伸びないため、軸刈りをしてしまうと回復しないまま寒い冬を迎えることになり、芝が大きなダメージを負う可能性があるからです。

穂刈りをするために芝生の刈り高を下げる場合は、いきなり全面を刈りはじめるのではなく、端っこのほうで少し試すなど慎重にやることをおすすめします。

草抜き

この時期は雑草が新しく生えることはあまりないですが、来シーズンに向けて除草剤を使うのであれば遅くとも11月中には済ませるようにしましょう。

ただし、芝張り一年目の芝生に除草剤を使うと、芝生が枯れてしまうリスクがあるという意見もあります。

これは芝の生育状況や、使用する除草剤の種類にもよるので、慎重に判断しましょう。

芝生の肥料の散布

うちでは9月頭に有機肥料のイデコンポガーデンEVを規定量散布したので、今年はもう肥料を使う予定はありません。

夏以降に肥料を使用していない方は、芝生が休眠に入る前(目安は10月~11月)に止め肥として肥料をあげてください。

イデコンポガーデンは肥料の効果が表れるまで約2~3ヵ月かかるので、9月にイデコンポガーデンを散布すると、ちょうど11月頃に効いてくる計算です。

肥料を散布する時期や量は、肥料の種類によっても違うので、必ず取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。

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害虫対策

今月は目立った害虫の発生はありませんでした。

10月以降は害虫の活動もだんだんと少なくなってくるので、よほどでなければ殺虫剤を使用する機会も少ないでしょう。ただし、害虫の発生状況によっては、早い内に殺虫剤を使った方が良いこともあるので油断せず観察しましょう。

殺虫剤の使い方については以下の記事で詳しく解説していますので、もし使用される方がいればご覧ください。

たまに、丸々と太ったスジキリヨトウの幼虫が、芝生の上でひなたぼっこしていたりするので、時間があるときに探してみるのも面白い(?)かもしれませんね。

病害対策

今月は目立った病害の発生はありませんでした。

気温の低下とともに、カーブラリア葉枯病やラージパッチなどの病害発生は少なくなってきますが、病害発生が見られる場合は被害が広がる前に殺菌剤の使用を検討してください。

一方、この時期には「さび病」が発生することがありますが、「さび病」はよほど酷くない限りは芝生が枯れたりすることはないそうです。気になる場合は、ラリー水和剤など「さび病」に適用のある殺菌剤を使用しても良いでしょう。

ラリー水和剤の使い方については以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

まとめ

芝張り後8ヵ月目の成長記録&お手入れのまとめです。

  1. 10月~11月のTM9は穂がかなり出てくるので要注意
    なるべく2週間に1回以上は芝刈り(穂刈り)をして先祖返りを防ごう
  2. 秋以降は水やりする必要はほとんどないが、
    油断すると水切れすることもあるので注意すること
  3. 夏以降に肥料を使用していない方は、
    芝生が休眠に入る前(目安は10月~11月)に肥料を与えること
  4. 害虫や病害の発生も少なくなってくるが、
    被害が見られる場合は早期に殺虫剤/殺菌剤の使用を検討する
  5. 来シーズンに向けて除草剤を使うなら遅くとも11月中に散布したい
    ただし、芝張り一年目に除草剤を使うかどうかは慎重に判断する

次回:9ヵ月目までの成長記録はこちらです。



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