雑木の庭におすすめの下草11選

雑木の足元を彩る下草は、雑木の庭に欠かせない存在です。

今回は、雑木の庭におすすめの下草を紹介していきたいと思います。

私が考える、初心者でもDIYで採り入れやすい下草の条件は以下の通りです。

1. 日陰の環境に適応すること
2. 丈夫な多年草または宿根草であること
3. 繁殖力が強すぎて管理しにくい植物ではないこと

まず、雑木の庭の下草は、植え付け場所が木陰になることを前提として選ぶ必要があるので、半日陰~日陰に適したものを選びましょう。山野草・シダ類・苔類などが定番ですが、シェードガーデンで使われる草花も面白いですよ。

次に、管理面や雑木とのバランスを考えると、あまりにも繊細な植物や園芸品種の一年草は避けて、丈夫な多年草または宿根草を選ぶこともポイントです。

多年草とは、何年も植えっぱなしでも枯れずに、毎年花を咲かせる草花のことです。逆に1シーズンで枯れてしまうので、毎年新しく植える必要がある草花が一年草です。宿根草は多年草の中に含まれますが、生育期が終わると地上部は枯れて根っこだけになり、翌年また芽吹くものを宿根草と呼んで区別しています。

最後に、繁殖力が強すぎる植物は管理しにくいので避けましょう。例えば、雰囲気が好きだからといってクマザサを植えたりすると、地下茎でどこまでも広がり管理できなくなるので、安易に庭植えしてはいけません。

以上を踏まえて、具体的な候補を見ていきましょう。

目次

雑木の庭におすすめの下草1 アジュガ

名称:アジュガ
科名:シソ科/アジュガ属
日照:半日陰~日陰
開花:4月~5月
花色:紫系またはピンクなど
草丈:10~20cm程度

アジュガはシソ科の常緑多年草。日本にも自生している「ジュウニヒトエ(十二単)」の園芸品種です。

乾燥を嫌うので適度に湿った半日陰が最適ですが、あまり日が差さない日陰にも耐えます。環境さえ合えば、放任していてもランナーを横に伸ばして勝手に増えていきますが、管理できないほど繁殖力が強いわけではありません。

アジュガは開花時期の美しさはもちろんですが、一年を通して常緑なのでカラーリーフとしても楽しめるのが魅力です。純和風の庭よりも、洋風のナチュラルガーデンの方向性のほうが合わせやすいでしょう。匍匐性の植物で背が高くならないので植栽の前景として重宝します。

代表的な品種「チョコレートチップ」は、やや銅葉がかった濃緑の葉っぱと青紫色の花が特徴です。他にも色んな品種があり、花色は紫系またはピンクのものが多く、葉色は緑系・銅葉系・斑入りのものなど多様です。お気に入りの品種を探してみてください。

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雑木の庭におすすめの下草2 カレックス

名称:カレックス
科名:カヤツリグサ科/スゲ属
日照:日向~半日陰
草丈:20~50cm程度

カレックスはカヤツリグサ科の常緑多年草。細長い葉っぱが印象的なグラス類です。春になると白っぽい花穂を咲かせますがあまり目立ちません。

カレックスの種類は非常に多く、日本にも多くの種類が自生しています。園芸品種としては、白い斑入りの「シマカンスゲ」、黄色い斑入りの「エバーゴールド(ベアグラス)」が有名ですが、他にも茶色やライムグリーンなど様々な葉色のものが流通しています。

日向でも半日陰でも育ちますが、斑入りの品種などは半日陰の方が葉っぱが綺麗に楽しめます。品種にもよりますが水はけが良い環境を好むものが多いです。非常に丈夫な植物なので環境さえ合えば特に手入れしなくても育ちます。

カレックスはリュウノヒゲやヤブランに似た見た目ですが一回り大きいので、この手の植物で存在感を出したいときに重宝します。中には1メートル以上に育つような大型品種もありますが、雑木の庭で使うには大きすぎない方がバランスを取りやすいでしょう。

一つだけ注意点として、カレックスの葉は細長くて硬いので、強く掴んで引っ張ったりすると手が切れることがあります。小さいお子さんがいる家庭などでは気を付けてくださいね。

雑木の庭におすすめの下草3 ギボウシ(ホスタ)

名称:ギボウシ(ホスタ)
科名:ユリ科/ギボウシ属
日照:半日陰~日陰
開花:6月~9月
花色:白またはピンクなど
草丈:30~60cm程度

ギボウシ(別名ホスタ)は日本全国に自生する宿根草です。冬は地上部が枯れてしまいますが、春になるとまた芽吹いてきます。鮮やかな葉っぱが美しく、雑木の庭やシェードガーデンによく植えられています。

6月~9月頃に花茎がニョキっと伸びて白またはピンクなどの花を咲かせます。

真夏の強い日差しは苦手ですが、半日陰から日陰まで大丈夫ですし、多少乾燥していても湿っていても気にせず育ちます。根付いてしまえば基本的には放任しても問題ありません。

ギボウシは小型種・中型種・大型種があり、葉っぱの大きさや草丈が全然違います。目安として花茎を除く草丈20~60cm程度のものが多いですが、大きいものだと花茎を含めて2メートルぐらいになる場合もあるようです。購入するときには葉っぱの色や形だけでなく大きさも確認するようにしましょう。

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雑木の庭におすすめの下草4 シラン

名称:シラン
科名:ラン科/シラン属
日照:日向~半日陰
開花:4月~5月
花色:紫または白
草丈:30~60cm程度

シランはラン科の宿根草(球根植物)。冬は地上部が枯れてしまいますが、春になるとまた芽吹いてきます。最も身近なランの一つとして多くの人に楽しまれています。

4月~5月にラン科らしい赤紫色の花を咲かせます。白花品種もあるのでお好みで。

日当たりの方が花付きはよくなりますが、半日陰でも全く問題ありません。枯れるほどではありませんが、真夏の直射日光を受けると葉焼けするので、木漏れ日が差すような環境が最適でしょう。

ラン科の植物としては珍しく、放任しても増えていくほど丈夫で育てやすい植物なので、花が気に入った方は是非植えてみてください。

雑木の庭におすすめの下草5 タマリュウ(玉竜)

名称:タマリュウ
科名:キジカクシ科/ジャノヒゲ属
日照:日向~日陰
草丈:5~15cm程度

タマリュウ(玉竜)はリュウノヒゲ(龍の髭)を品種改良して作られた小型種であり、草丈5~15cm程度とあまり大きくならないため、グラウンドカバーにしたり植栽の前景に使用するのにピッタリな植物です。

タマリュウは半日陰やほとんど日が当たらないような日陰でも育つ上に、芝刈りなどの管理の手間もほとんどかからず病害虫の被害にもあいにくいので、非常に丈夫で初心者でも育てやすいのがメリットです。

タマリュウは定番のグラウンドカバープランツであり、広めの空きスペースを埋めるのにも適しています。雑木の庭の雰囲気にぴったりマッチするのでおすすめの下草ですよ。

タマリュウはホームセンターでも販売されていますが、タマリュウを40株以上まとめて購入する場合はネット通販のほうがお得に購入することができます。タマリュウについてもっと知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、是非併せてご覧ください。

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雑木の庭におすすめの下草6 ツワブキ

名称:ツワブキ
科名:キク科/ツワブキ属
日照:半日陰
開花:10月~12月
花色:黄色
草丈:30~60cm程度

ツワブキはキク科の常緑多年草。和風庭園や水辺によく植えられていますが、シェードガーデンでも違和感なく馴染みます。もちろん雑木の庭にもバッチリ合いますよ。

フキに似た丸い葉っぱが特徴で、秋になると太い花茎がニョキっと伸びて黄色い花を咲かせます。晩秋の時期に咲く花は貴重なので重宝します。ツワブキは年数が経つと大株に育ち、花もたくさん咲くのでかなり存在感があります。

植え付け場所は半日陰で。手入れは枯れた葉をたまに取り除いてやるぐらいで、基本的には放任で大丈夫です。斑入りの品種や園芸品種も数多くあるので、好みのものを探してみてください。

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雑木の庭におすすめの下草7 フッキソウ

名称:フッキソウ
科名:ツゲ科/フッキソウ属
日照:半日陰~日陰
草丈:10~20cm程度

フッキソウはツゲ科の常緑小低木。和風庭園の日陰のグラウンドカバーによく使われますが、洋風の庭でも合わせられます。

半日陰~日陰に適合し、大きくならずに葉は茂り、病害虫もほとんどつかないという優等生。春に白い花が咲きますが観賞価値は低いです。斑入りの品種もあるのでお好みで。

地味かもしれませんが、日陰の空いたスペースを埋めたいときにはぴったりですよ。

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雑木の庭におすすめの下草8 ベニシダ

名称:ベニシダ
科名:オシダ科/オシダ属
日照:半日陰~日陰
草丈:30cm~1メートル程度

ベニシダは本州から九州の山地に自生するシダ植物。新葉が紅いのでベニシダといいます。

シダ植物は胞子で増える植物なので花や実はつけません。

直射日光と乾燥が苦手で、半日陰の湿った場所を好みます。環境さえ合えば丈夫で手がかかりません。

雑木の庭にシダ植物を植えると里山の雰囲気がグッと高まるのでおすすめですよ。

雑木の庭におすすめの下草9 ヤブコウジ

名称:ヤブコウジ
科名:サクラソウ科/ヤブコウジ属
日照:半日陰~日陰
草丈:10~20cm程度

ヤブコウジはサクラソウ科の常緑小低木。和風庭園の下草によく使われます。

11月~2月頃に赤い実をつけます。ヤブコウジは「ジュウリョウ(十両)」とも呼ばれ、お正月の縁起物としても人気があります。「マンリョウ(万両)」や「センリョウ(千両)」と同じくくりですね。

ヤブコウジは林床の暗い場所に自生する植物なので、日陰の湿った場所を好みます。半日陰で育てた方が実付きはよくなりますが、真夏の直射日光が当たる場所は避けましょう。環境さえ合えば放任しても育ちます。

園芸的にはフッキソウと同じような使われ方をします。比較するならば、葉っぱがこんもり育つのが好きならフッキソウ、シュッとした雰囲気や赤い実に魅力を感じるならヤブコウジでしょうか。どちらもおすすめです。

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雑木の庭におすすめの下草10 ヤブラン

名称:ヤブラン
科名:キジカクシ科/ヤブラン属
日照:半日陰~日陰
開花:8月~9月
花色:紫など
草丈:20~50cm程度

ヤブランはキジカクシ科の常緑多年草。名前にランがつきますがラン科の植物ではありません。緑葉の原種は日本の山地に広く自生しており、和風庭園でもよく使われます。斑入りの園芸品種は洋風の庭でも合わせやすく人気があります。

夏から初秋にかけて紫の花穂を出し、秋になると黒い実をつけます。花も実も観賞価値があります。

リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)と違って地下茎で勝手に増えないので管理は楽ちんです。放任でも問題なく育ちますが、春に新芽が出てくるので代わりに古い葉っぱを取り除いてやると見た目が綺麗になります。

ヤブランは日向でも日陰でも育ちますが、夏の直射日光で葉焼けすることがあるので半日陰が最適です。多少乾燥していようが湿っていようがおかまいなしの頑健さに加えて、葉・花・実の観賞価値も高いのでおすすめです。

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ヤブランは株分けで簡単に増やせるのも嬉しいポイントですね。株分けのやり方は以下の記事で詳しく解説しています。

雑木の庭におすすめの下草11 ユキノシタ

名称:ユキノシタ
科名:ユキノシタ科/ユキノシタ属
日照:半日陰~日陰
開花:5月~7月
花色:白
草丈:10~30cm程度

ユキノシタはユキノシタ科の常緑多年草。本州から九州の湿った場所に自生しています。

5月~7月頃に花茎を伸ばして白い花をつけます。和風の庭に合いそうな雰囲気です。

乾燥を嫌うので湿り気のある半日陰から日陰で育てます。環境さえ合えば丈夫な性質をもち、放任していてもランナーを横に伸ばして勝手に増えていきますが、管理できないほど繁殖力が強いわけではありません。

日陰の湿った場所を好む上に、丈夫で育てやすいので、雑木の庭にピッタリなおすすめです。

まとめ

お気に入りの下草は見つかりましたでしょうか?

下草を植える際はついついたくさん植えたくなってしまうものですが、株が成長することを見越してスペースを確保することが大切です。だいぶ余白が多いかな?と思うぐらいでちょうどいいです。空いたスペースはバークや落ち葉でマルチングするのもいいですし、石や苔類を組み合わせるのも魅力的ですね。

ところで、今回おすすめしたような「丈夫な多年草」はホームセンターや園芸店では意外と見かけないものです。そういう植物は一度買ったらなかなか買い直さないので、毎年リピートが見込める園芸品種の一年草が多く売られているのは仕方ないことかもしれません。ネットだと品種も色々選べるので、特にまとめて買いたい場合はネットで買うことをおすすめします。

下草は樹木に比べると植え直しもしやすいので、色んな品種にも挑戦しやすいのではないでしょうか。初心者でもDIYで採り入れやすい下草の条件を参考にして、是非あなただけの組み合わせを考えてみてください。

また、雑木の庭におすすめの高木・低木も以下の記事で詳しく紹介していますので、是非併せてご覧ください!



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