桜の花の時期が終わり、待ち望んだ新緑の季節がいよいよやってきましたね。
植物の芽吹きも本格化してくる時期ですが、毎日植物の様子を見ては一喜一憂している方も多いのではないでしょうか。この冬に庭を作った・木や花を植えたという人は、ちゃんと芽吹いてくれるかどうか特に気になりますよね。
わが家は昨年12月に雑木の庭コーナーをDIYで作成したばかりなので、草木が枯れずに根付いてくれるかどうか心配していたのですが、無事に芽吹きが始まり胸をなでおろしています。
今後、庭DIYを検討している方への情報提供と自分用の備忘を兼ねて、雑木の庭の成長記録を定期的に発信していきたいと思っています。失敗談を含めてリアルな記録になりますので、これからDIYで雑木の庭やナチュラルガーデン/シェードガーデンを作ろうと考えている人は参考にしてみてください。
DIY作庭時の雑木の庭の様子
わが家では2021年12月に庭の南部分にDIYで雑木の庭コーナーを作成しました。
この場所は極端な粘土質で水はけが悪く、土中に水が滞留しており穴を掘ったら水が出てくる状態でした。そこで、土中環境を改善するために大地の再生/通気浸透水脈DIYを行い、築山の植栽マウントを拵えてから草木を植えました。
大地の再生/通気浸透水脈DIYの詳細レポートについては以下の記事からご覧ください。
植栽については、雑木の庭を作ろうと思ったきっかけでもあるお気に入りの雑木、アオダモとソヨゴの2本を中心にしています。低木はアベリアカレイドスコープ,マホニアコンフューサ,ヤマブキ、下草はアジュガ,カレックス,ギボウシ(ホスタ)を植えているので、一見して雑木の庭らしくないと思われる方も居られるかもしれません。
これは、前述の通り庭の水はけが極端に悪かったため、比較的丈夫で育てやすいとされている低木や下草の中から好みのものを選んだという経緯がありました。繊細な雑木や山野草だけで構成された雑木の庭とは違いますが、一つの例として見ていただければと思います。
なお、雑木と低木は全てホームセンターで購入したものです。アオダモとソヨゴは樹高1.5mほどの株立ちで、なるべくやわらかい雰囲気のものを売り場の中から選びました。マホニアコンフューサは割と大きめでしっかりした株を選びましたが、アベリアカレイドスコープとヤマブキは苗木からの育成になります。ご参考まで。
雑木の庭の成長記録@2022年春
雑木の庭コーナーの全体像の変化はこんな感じです。
随時追加で植栽しているのもありますが、全体的に新芽が出て明るい雰囲気になってきたのがわかります。
ここは南側の家の影になるので3月までは全く日が当たりません。4月に入ってからは東西方向から日が当たるようになってきて、現在は1日1~3時間程度の日照時間があります。気温の上昇もそうですが、やはり短時間であっても太陽の光が当たることによって、新芽の動きが活発化してきた印象です。
それでは続いて、草木の様子を個別に紹介していきます。
高木@アオダモ
落葉樹のアオダモは植え付けた当初は丸裸の状態でしたが、4月8日頃から一気に冬芽が開いて新葉が展開してきました。幹によって芽吹くタイミングが若干異なるようで、正面左側の幹はまだ冬芽が開いていません。
新芽の根元に残っているピーナッツの殻のようなものが冬芽の跡です。この冬芽がパカッと割れて中から新葉が出てきます。
落葉樹の植え付け適期は、落葉して休眠期になる12月~翌2月頃なので、植え付けしたときは冬芽はあっても葉っぱは無いのが普通です。
冬芽が開くまでは見た目に全く変化がないので、枯れてないかな?ちゃんと芽吹くかな?と不安になる気持ちはよくわかります。
とはいえ、こればかりは待つしかありません。芽吹いてからは一気に新葉が展開してきますので、新緑の季節を楽しみにしながら見守ってあげてください。
高木@ソヨゴ
ソヨゴは常緑樹なので冬場も緑の葉が残りますが、常緑樹も同じ葉がずっと残っているわけではなく、定期的に生え変わるのが普通です。ソヨゴは春先と秋に葉っぱを落とすことが多く、特に春は新葉が芽吹くこともあり葉が生え変わる季節になります。
うちのソヨゴもわずか2週間ほどの間に、大量の葉っぱが黄色くなって落ちてしまいました。いくら生え変わりの季節だからといっても大量に落ちすぎですが、これは購入時から葉っぱの状態がそれほど良いわけではなかったことと、植え替えのストレスや木の根っこがまだ十分に馴染んでいないことなどが原因だと考えています。
このまま枯れてしまうのではないかと少し不安になりましたが、枝先から新しい葉が展開してきました。このまま元気に成長していってくれることを祈ります。
ちなみに、黄色くなった葉っぱが気になるからといって木の枝や葉っぱはあまり触らないほうがいいですよ。というのも、この時期の新芽は非常に柔らかく、ちょっと触れただけで折れたり落ちたりする可能性があります。そっと見守ってあげましょう。
低木@アベリアカレイドスコープ
アベリアは低木の常緑樹で、道路の植え込みや生け垣にも使われるほど生命力の強い木です。一般的には雑木の庭に植えられることは少ないですが、ホームセンターで見かけたときに鮮やかな葉色と紅葉の雰囲気が気に入り、半日陰でも問題なく育つようなので購入したものです。
このアベリアは“カレイドスコープ”という品種で、季節によって万華鏡のように葉っぱの色が変わるのが特徴です。冬は濃いオレンジ色が混ざったような色合いでしたが、4月に入ってライムグリーン色の新芽を旺盛に伸ばしています。
刈り込んで管理するつもりはなく、雑木の庭の雰囲気に合うような自然な樹形にしていきたいと思っています。具体的な管理方法は今後の枝の伸び方を見ながら考えていきます。
低木@マホニアコンフューサ
マホニアコンフューサは植え付け当初からぱっと見の変化はほとんどありませんが、下葉を若干落とした代わりに上部の葉が生き生きとしてきた印象です。また、晩秋に咲く花の跡にブルーベリーのような青紫色の実をつけています。
マホニアコンフューサは他の草木に比べて安定しているので安心感があります。マホニアコンフューサを植え付けたときの様子は以下の記事をご覧ください。
低木@ヤマブキ
マホニアコンフューサと同じく2月9日に植え付けしたヤマブキですが、こちらは落葉樹なので植え付け時はかなり寂しい感じでした。その後、3月下旬に芽吹きが始まり、4月中旬には花が咲き始めました。
植え付け当初より枝先に枯れ込みがあったのですが、売り場の苗木全てがそんな感じでした。その部分は現在も枯れたようになっているのですが、本体が元気であれば特に問題はなさそうですね。今後の株の成長が楽しみです。ヤマブキを植え付けた時の様子は以下の記事をご覧ください。
下草@アジュガ
アジュガは常緑の多年草であり、雑木の庭というより洋風のシェードガーデンや日陰のグラウンドカバーとして使われることが多いです。花の雰囲気が好きなのと、頑健な性質で日陰でも問題なく育つことから下草として採用しました。
このアジュガは通販で購入した「ダークマホガニー」という銅葉の品種です。12月にアジュガを植え付けてから3月まで特に変化はありませんでしたが、4月に入って少しずつ葉色が明るくなってきました。冬の葉は紫色でしたが、春の葉はブロンズがかった深緑といったところでしょうか。
最近になってようやく花穂が出てきたのでもうすぐ咲きそうです。ご近所では既に咲いているアジュガもよく見るので、うちは少しゆっくりな気もしますが、植え付け一年目なのと日当たりなどの問題からでしょうか。とはいえ、前評判通り半日陰でも十分に育ってくれそうです。
下草@カレックス
カレックスは植え付けしてから花穂が伸びてきて今も残っています。それ以外はぱっと見た感じの変化はほとんどありません。カレックスは大型の株を購入したのですが、見るからに丈夫そうで安定しています。
マホニアコンフューサと同じように安心感がありますね。カレックスを植え付けた時の様子は以下の記事をご覧ください。
下草@ギボウシ(ホスタ)
ギボウシ(ホスタ)は冬に地上部がなくなる宿根草なので、3月上旬に植え付けしたときは根っこだけの状態でした。
その後、3月下旬になると芽が少し顔を出し、4月中旬になってようやく葉っぱが展開をはじめました。今のところこの1つだけしか芽が出てきておらず、少し寂しい雰囲気です。今年の間に株が成長して、来年はたくさん芽吹いてくれることを期待したいと思います。ギボウシ(ホスタ)を植え付けた時の様子は以下の記事をご覧ください。
まとめ
落葉樹や宿根草は休眠期である冬に植え付けをすることが多いので、春の芽吹きを迎えるまでは非常にやきもきしますよね。私もそうでしたのでその気持ちはよくわかります。
しかし、芽吹きの時期については地域差がありますし、その年の天候や植え付け場所の日照条件などによっても異なります。この時期は水やりしたり肥料をあげたりする必要は基本的に無く、植物を信じて待ってあげましょう。