アオダモは近年非常に人気が高い庭木です。シンボルツリーとして採用する方も多く、雑木の庭にとっても欠かせない樹種の一つです。
アオダモが庭木として人気を集めている理由の一つに、成長が遅くて管理の手間がかからないと言われていることがあります。
成長が早い木は高さを抑えるために剪定するのが大変ですし、無理に切り詰めると枝が暴れて樹形を崩してしまうので、管理が難しいというデメリットがあります。かといって管理せずに放置すると、木が大きくなりすぎて隣の家に迷惑をかけてしまったり、安全上の問題が生じる可能性もあるので大変ですよね。
その点、コナラやシマトネリコなどの成長が早いと言われている木に比べると、アオダモは成長が遅い部類の木なので管理の手間は比較的かかりません。とはいえ、実際にアオダモは1年でどれぐらい伸びるのか気になりますよね?
そこで、わが家のアオダモがどれぐらい伸びるのか実例を紹介いたします。庭にアオダモを植えようか迷っているという方は参考にしてみてください。
雑木の庭の成長記録@アオダモ
購入から植え付けまで
わが家のアオダモはホームセンターで購入したものです。私は柔らかい雰囲気をした自然な樹形が好みなので、樹高約1.5メートルの株立ちのアオダモを選びました。
アオダモの木は落葉樹の植え付け適期を迎える11月頃からホームセンターの店頭に並び始めます。アオダモは人気が高い樹種なので、新しく入荷しても綺麗な樹形のものからどんどん売れていってしまいます。ホームセンターでアオダモを購入する予定の方は、好みの樹形のアオダモを早めに確保しておきましょう。
ただし、ホームセンターで販売されている自然樹形のアオダモは樹高1.5メートル程度までの大きさのものがほとんどです。大きいサイズの自然樹形のアオダモが欲しい場合は、地元の造園業者に相談するか、ネット通販での購入を検討しましょう。
購入したアオダモは、庭に作った築山(つきやま)の植栽マウントに植え付けました。植栽マウントの日照条件は半日陰です。アオダモは水はけが悪い環境を嫌うので、植え付け前に土壌改良を行ったり、高植えにするなどの対策が必要です。
DIYで庭に築山を作る方法については以下の記事をご覧ください。
植え付け1年目の成長記録
落葉樹のアオダモの植え付け適期は12月~2月ごろなので、植え付けしたときから春が来るまでは葉が落ちて丸裸の状態であることが普通です。新葉が出てくるまでの間は、枯れていないか心配になるかもしれませんが、ゆっくり待ってあげてください。
冬の間のアオダモの枝先には、ピーナッツのような冬芽がついていると思います。
4月ごろになるとこの冬芽が開いて、中から新芽が出てきます。
芽吹いてからは一気に新葉が展開し、暖かくなるにつれてアオダモは賑やかな姿を見せてくれます。
枝先を下から見上げるとこんな感じになります。
軽やかな枝振りと葉の雰囲気がアオダモの大きな魅力であり、雑木の庭で大人気の樹種であることも頷けますね。
アオダモの向かって左側の株は、春になっても冬芽から新葉が出てこなかったのですが、幹から新しい葉っぱが芽吹いてきました。
冬芽が開かなかった理由は不明ですが、幹が完全に枯れていなければ新しい葉っぱが芽吹くこともあるので、焦らずに様子を見てみましょう。
アオダモは1年でどれぐらい伸びるのか
植え付け1年目:2022年5月
5月中旬の時点で、アオダモの新芽は15~20cmほど伸びています。
冬の間は丸裸で存在感がなかったこともあり、見た目にはアオダモの木が一回り大きくなったような印象を受けます。
アオダモの木は真上に向かって一直線に伸びるというよりも、太陽の光を求めて葉を拡げながら斜め上に伸びています。ですので、樹高が20cm高くなったというわけではありませんが、想像していたより成長が早い気がします。
この後、夏を迎えたアオダモの様子については以下の記事でも解説しています。
アオダモの元気が無い場合の対処方法
アオダモを育てている方は、まだ夏なのに葉っぱが茶色くなってしまったり、紅葉を迎える前に葉っぱが全部枯れ落ちてしまったという経験をしたことはありませんか?
せっかく植えたアオダモも元気がないと、枯れてしまうのではないかと不安になりますよね。
アオダモが枯れる理由や対策については、以下の記事で詳しく解説しています。これからアオダモを植えようと考えている方にも参考になる内容ですので、是非あわせてご覧ください。
雑木の庭におすすめの樹種
雑木の庭を作るためには複数の高木や低木を組み合わせて植えることが普通です。
アオダモ以外にもおすすめの木がたくさんありますので、何を植えようか迷っているという方はこちらの記事もご覧ください。