豆芝/ストック芝の作り方&使い方@プランターで補修用の芝生を育てる

この記事では、豆芝/ストック芝の作り方から管理方法・使い方まで詳しく解説していきます。

豆芝またはストック芝とは、プランターや植木鉢などに鉢植えした芝生のことです。

何のために芝生を鉢植えにするの!?と思った方は、前回の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

さて、豆芝/ストック芝を実際に作ってみようと思ったけど、初めての方はどうすればいいのかわからないですよね。

芝生の育て方を解説した書籍は多くありますが、豆芝/ストック芝の作り方はあまり見たことがありません。

なんとなく想像はできたとしても、いざ自分でやろうとすると細かい疑問が色々出てきます。

  • 豆芝/ストック芝を作るには何が必要?
  • 豆芝/ストック芝に植える芝生は新しく買ってくるの?
  • 豆芝/ストック芝を育てる入れ物はどれがいい?
  • 豆芝/ストック芝の土の配合は?
  • 豆芝/ストック芝を作るのに適した季節は?
  • 豆芝/ストック芝を作る手順は?
  • 作った後のお手入れはどうすればいい?
  • 作ってからどれぐらいで補修用として使えるようになるの?
  • 豆芝/ストック芝が出来たらどうやって使えばいいの?

ご安心ください。この記事では、以上の疑問点について全て解説していきますよ。

今回解説する内容が唯一絶対の正解というわけではありませんが、私は実際この通りの方法で豆芝/ストック芝を育てることができましたので、参考にしていただければ失敗する可能性を減らすことができると思います。

それでは早速解説していきますので、豆芝/ストック芝を作ってみたいという方は是非最後までご覧ください。

目次

豆芝/ストック芝を作るのに必要なもの

今回は補修用のストック芝を作るときの例を紹介していきます。

観賞用の豆芝を作るときも基本的には同じですので参考にしてみてください。

芝生

ストック芝を作るためには当然ながら芝生(芝草)が必要です。

ホームセンターで芝生の苗(ソッド)を買ってきても構いませんが、ストック芝を作るためだけに新しい芝生の苗を買いに行くのはちょっともったいないです。

ストック芝を作るためにおすすめの方法は以下の3つです。

  1. 芝張りをしたときに余った「新しい芝生の苗」を使う
  2. 芝生の張り替えをしたときに出た「古い芝生」を再利用する
  3. 庭の芝生から「ランナー(匍匐茎)」を採取して再利用する

おおまかな傾向としては、1→2→3の順番にストック芝が完成するまでにかかる時間が長くなります。

ポイントは「庭のメイン芝生と同じ品種の芝生」にすることです。

一つの庭に複数の芝生の品種を植えることを混植と言いますが、混植するとどちらかの品種が負けてしまったり、綺麗に管理するのが難しいのでおすすめしません。

庭のメイン芝生がTM9であればストック芝もTM9にするというように、同じ品種の芝生でストック芝を作りましょう。

プランター

ストック芝を育てるのにおすすめの容器はプランターです。

ご存知だとは思いますが、プランターとはホームセンターなどで販売されている長方形型でプラスチック製の鉢です。

プランターをおすすめする理由は、入手が簡単かつ安価であること、プラスチック製で軽いので持ち運びが楽なことです。

また、なるべく縦のラインが垂直に近い(底に向けてすぼんだ形になっていない)ものの方が、ストック芝を庭に植え替えるときに作業しやすいというメリットもあります。

プランターのサイズはどれでも構いませんが、私は幅65cm・深さ20cmぐらいの650型プランターを使っています。

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ストック芝を作るのに深さ30cm以上ある深型タイプを使う必要はありません。プランターのサイズが大きすぎると、中に入れた土の重さで動かすのが大変になるので気を付けましょう。

観賞用の豆芝を作るときは、プランターではなくお気に入りの植木鉢を探してみるのも面白いですよ。

床土

ストック芝の床土は、庭の芝生と同じ床土にすることをおすすめします。

床土(とこつち)とは、芝生を育てるための土壌のことであり、ここではプランターの中に入れる土のことを指します。

ストック芝を庭に植えるときは、ストック芝をプランターから外したら、プランターの中の土ごとそのまま庭に植えますので、庭に入れることを想定して床土を作っておく必要があります。

芝生の床土は、砂主体で水はけが良く、適度な保水性・保肥性がある土壌が良いとされています。私は自分で材料を買ってきて「ブレンド目砂」を自作して使っており、簡単に作れてとても使いやすいので重宝しています。

「ブレンド目砂」の作り方は以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は是非ご覧ください。

「ブレンド目砂」を作るのがめんどくさいと感じる方は、市販されている「芝生の床土」を購入してきてそのまま使うのも良いと思います。中でもバロネスの「芝生の目土・床土」楽天市場のレビュー件数600件超えで総合評価4.62と非常に評価が高いので、芝生の品質にこだわりたい方におすすめです。

ちなみに、650型プランターを使う場合、中に入れる床土の量は約14リットル必要です。

土の量が少ないと土全体が乾燥しやすく生育不良の原因になるので、たっぷり入れるのがポイントです。

いざストック芝を作り始めてから土が足りないとならないように気を付けましょう。

その他

その他に準備しておくべき園芸道具は以下の通りです。

  • 園芸用手袋
  • 移植ごて(小さいスコップ)
  • 剣先スコップ
  • ハサミ

ストック芝を作るときに限りませんが、芝生作業やガーデニングをするときは園芸用手袋はマストです。安全面はもちろんですが、手が汚れずグリップも効くので作業効率も良くなりますよ。

移植ごては土を掘ったり移動したりするのに使います。

剣先スコップとハサミは、芝生のランナーを採取したり、カットするときに使います。

ハサミは百均の安いハサミでも問題ありません。土や石が絡んだ芝生のランナーや地下茎を切っていると、直ぐに刃がダメになるので芝刈りに使うような高いハサミを使うともったいないです。

豆芝/ストック芝の作り方

それでは、私が実際にストック芝を作ったときの作り方を紹介します。

今回は「庭の芝生からランナー(匍匐茎)を採取して再利用する」方法でストック芝を作っていきます。

ストック芝を作るのに適した時期

ストック芝を作るのに適した時期は春から夏、できれば5月から7月をおすすめします。

特にランナーからストック芝を作るときは、ランナーがしっかり根付くように芝生の成長期にあわせて作りましょう。

芝張りをしたときに余った「新しい芝生の苗」を使う場合は、芝張りの季節に合わせて作ってもOKです。ただし、秋(特に10月以降)に作業する場合は、芝生がしっかり根付く前に芝生が休眠期に入ってしまう可能性があるので、翌春芝生が芽生えはじめる季節に水切れを起こさないよう注意してください。

1. プランターに床土を入れる

まず、庭の芝生から芝生のランナーを採取する前に、プランターに床土を入れて植え付け準備を整えます。

最初にプランターに土を入れておくのは、ランナーを採取したらすぐに植え付けできるようにするためです。

土の量はプランターの上端ギリギリまで入れてはいけません。最低でも上端から2cm以上は空けてください。

なお、ストック芝を作るときは鉢底石を入れる必要はありません。鉢底石があるとストック芝を庭に植え替えるときに邪魔になるので、むしろ入れない方が良いでしょう。

2. 芝生のランナーを採取する

プランターの準備ができたら、庭の芝生からランナーを採取します。

おすすめは芝生エリアの端っこのほうで、領土を拡大しようとしている芝生を掘り取ることです。

このように芝生エリアではない場所に飛び地になっている芝があれば、それを使うのも良いですね。

ランナーを採取するときは、なるべく発根しているものを根っこごと採取することをおすすめします。

根っこがついたランナーの方がプランターに定着しやすく、早く育つというメリットがあります。

発根しているランナーを採取できない場合は、地上に飛び出したランナーをハサミで切って使うことも可能です。

この場合、なるべく元気があって大きい(長い)ランナーを使うようにしてください。

ただし、根っこがついていないランナーは乾燥しやすく、プランターに定着するまでの間に枯れてしまうことも多いので、なるべく根っこがついているランナーを使うことをおすすめします。

3. ランナーを床土の上に乗せる

ランナーを採取したら直ぐに用意しておいたプランターに植えていきます。

根っこがついたランナーは、根っこを下にして床土の上に乗せていきます。

根っこがついていないランナーは、ランナーの先端の反対方向(ハサミで切ったところ)を下にして、床土にナナメに挿し入れると良いでしょう。

ランナーの数はいくつでも構いませんが、スカスカの状態よりランナーを多く入れた方が早くストック芝が完成します。

この写真は、根っこがついていないランナーを使ってストック芝を作ったときのものです。

ランナーの数は少なめ(この時はこれだけしか取れなかった)なので、もう少し多めの方が好ましいと思います。

4. ランナーの上から土を被せる

ランナーを乗せ終わったら、その上から土を被せていきます。土は床土と同じものを使います。

ランナーの根っこが露出していると乾燥して枯れる原因になるので、少なくとも根っこが見えなくなるまでは土を入れてください。

根っこがついていないランナーを使う場合は、ほとんど土で隠れてしまうぐらいが良く、葉っぱが少しだけ見えているような状態がベストです。逆に葉っぱが完全に隠れてしまうのは土が多すぎます。

また、プランターの上端ギリギリまで土を入れてしまうと水やりがしにくいので、上端から最低1cmは空けておくことをおすすめします。上手くいかない場合は、一度ランナーを取り出して土の量を減らしてやり直してください。

5. 水やりする

土を被せ終わったら、プランターの上から水やりをして土を落ち着かせます。

プランターに水やりをするときは必ず底から水が出てくるまで水やりしてください。

水やりをした後、芝生の茎や根が多く露出しているようであれば土を足し入れて再度水やりします。

この写真の状態だと土がやや少ないので、もう少し土を足し入れた方が良いでしょう。

土の量がちょうど良いぐらいになったら豆芝/ストック芝の完成です。

豆芝/ストック芝のお手入れ方法

水やりの頻度は地植えより多めに必要

ストック芝の水やりの頻度は、庭に地植えした芝生よりも多めに必要です。

鉢植えにすると根の量に対して土の量が相対的に少なくなること、夏場はプランター内の地温が上がりやすく土が乾燥しやすいことなどから、水切れを起こしやすいことがその理由です。

ストック芝の水やりの目安としては、真夏であれば頻度は毎日1回(朝がベスト)、量はプランターの底から水が流れでてくるまで水やりしてください。

場合によっては1日に2回以上の水やりが必要になることもありますので、水管理が大変であればプランターを半日陰(午前中だけ日が当たり午後から日陰になるような場所)に移動しても良いでしょう。

芝生は日当たりを好むので日当たりが良いにこしたことはありませんが、多少日陰でも水切れを起こして枯れてしまうよりはよっぽどましですからね。

芝生が伸びてきたらハサミかバリカンで芝刈りする

ストック芝が伸びてきたら、ハサミかバリカンで伸びた芝生をカットしましょう。

鉢植えなので通常の芝刈り機は使えませんが、芝生の量も少ないのでハサミでも問題なく手入れできます。

芝刈りに使うのは芝生鋏をおすすめします。普通のハサミと違って高さを揃えて切りやすく、ストック芝以外にも芝刈り機で刈れない庭の端っこの芝生を短くする(キワ刈りといいます)ときに重宝するので、一つは持っておくと便利ですよ。

なお、ランナーからストック芝を育てる場合、芝生の長さ(芝生の刈り高)は長めに管理することをおすすめします。

芝生を長めにしておいた方が、光合成の量が増えるので根も成長しやすくなります。

ランナーが根付いてプランターの表面を覆いつくすぐらいまで芝刈りはしなくても良いぐらいです。

ランナーが十分に成長したら、庭に植え替えたときに馴染むように、庭の芝生と長さを揃えて芝刈りすると良いと思います。

肥料は庭の芝生と同様に与える

ストック芝を早く育てたいからといって、必要以上に肥料を与えることはおすすめしません。

特にランナーが十分に成長するまでの間は肥料はほとんど必要ありません。庭に芝張りしたときも、芝生が根付くまでの間は肥料を与えなくても良いのと同じことです。

ランナーが十分に成長し、芝生を刈りこんで密度を上げていく段階になったら、庭の芝生と同様に肥料を与えましょう。

とはいえ、ストック芝はそれほど肥料を与えなくてもよく育ちます。庭の芝生に肥料を与えるときについでにストック芝にも与えるぐらいで十分だと思いますよ。

豆芝/ストック芝の成長記録

私がTM9を使って作ったストック芝の成長記録を紹介します。

5月30日 根っこがついていないランナーを使ってストック芝作りを開始しました。

根っこがついていないランナーは根付くまでの間に枯れるものも多いです。枯れたランナーは取り除き、可能であれば新しいランナーを追加で挿していくと良いでしょう。

枯れが多い場合は、土の量や水やりの頻度が少なくないかどうか確認してください。また、根付くまでの間は一日中日の当たる場所は避けて、午前中だけ日が当たるような半日陰で管理するのも有効です。

どうしても上手くいかなければ、根っこがついているランナーを使って作るようにしましょう。

7月14日 ランナーが発根して定着し、新しい葉っぱも増えてきました。

ここまで育てば、水やりを忘れないかぎり枯れることはないので一安心です。

7月26日 だいぶ緑が増えてきたので、芝生鋏を使って軽く芝刈りをしてみました。

今から考えると、これぐらいなら芝刈りしなくても良いと思います。芝刈りする場合は短く切り過ぎないようにしましょう。

8月21日 プランターのほぼ全面を芝生が覆いつくしています。芝生の状態も良く、元気なストック芝ができました。

このように、成長が遅いTM9の根っこなしランナーからであっても3ヶ月弱でストック芝を作れることがわかりました。

豆芝/ストック芝の使い方

育てたストック芝を使って、庭の芝生の補修を行う様子を紹介します。

1. 補修したい場所の芝生を剥がす

庭に植えていたジューンベリーの木が残念ながら枯れてしまったので、木の根っこを掘り起こします。

この周辺はチドメグサという厄介な雑草が蔓延っているので、ついでに芝生を部分的に張り替えることにしました。

こういうスポット的に芝生を張り替えたいときに、ストック芝があると重宝しますよ。

芝生を剥がすときは剣先スコップを使い、体重をかけて踏み込んでいきます。

剥がしたい箇所をグルリと一周、剣先スコップを突き刺したら、てこの原理で土ごとめくりあげましょう。

2. ストック芝をプランターから外してカットする

プランターをひっくり返せばストック芝は外れると思いますが、外れにくい場合はゆすったり底から叩いたりしてみてください。

プランターから外したストック芝は、鉢底までびっしり根っこが回っているのがわかります。

ストック芝を外したら、張り替えたい場所のサイズに合わせてストック芝をカットします。

ストック芝はプランターの中の土ごと移植するので、カットするときも剣先スコップなどを使って土ごとカットしましょう。

3. ストック芝を庭に移植する

ストック芝を庭に移植するときは、掘った穴の深さをストック芝の高さに合わせる必要があります。

掘った穴の深さが足りない場合は追加で掘ります。逆に穴が深すぎる場合は、穴の底に床土を足して調整してください。

周りの芝生と高さをキッチリ合わせておかないと、地面がデコボコになり、雨が降った時に水溜りができる原因になります。

これを不陸(ふろく)と言いますが、芝生を張る時には不陸ができないように床土の量をしっかり調整してください。

床土の量が決まったらストック芝を入れて、地中に隙間ができないように移植ごてなどを使って床土を挿し入れていきます。

最後に地表面にも目砂をして高さを微調整して、足で芝生を踏みつけて転圧します。

この時点で明らかに周囲の芝生よりも盛り上がっている場合は、ストック芝を一度掘り起こして作業をやり直すことをおすすめします。

面倒に感じるかもしれませんが、芝生が定着してから不陸修正する方がよっぽど面倒ですよ。最初が肝心なので、ここは妥協しないようにしましょう。

4. 水やりする

目砂を入れ終わったら、上からたっぷりと水やりします。

水やりをしたことで床土が沈み込んだり、砂が流れて不陸ができた場合は、目砂を足し入れて再調整しましょう。

これでストック芝を使った芝生の張り替え作業は完了です。

5. 剥がした芝生を使って新しいストック芝を作る

ストック芝を使った芝生の張り替え作業を行うと、空のプランターと剥がした芝生が残ります。

そこで、剥がした芝生を使って新しいストック芝を作るのもおすすめです。

作り方はランナーを使ってストック芝を作るときとほとんど同じですが、剥がした芝生を使ったときのほうが早く仕上がる傾向にあります。

剥がした芝生の再利用については、以下の記事に詳しくまとめています。興味がありましたら併せてご覧ください。

まとめ

豆芝/ストック芝の作り方@プランターで補修用の芝生を育てるのまとめです。

  1. 豆芝/ストック芝に使う芝生は、芝張りしたときに余った苗や、庭の芝生の再利用でOK
    補修用として使う場合は庭の芝生と同じ品種にすること
  2. 補修用のストック芝を育てる入れ物はプランターがおすすめ
    観賞用の豆芝はお気に入りの植木鉢で育ててもOK
  3. 豆芝/ストック芝に使う土は庭に芝生を植えるときの土と同じものが良い
    自分でブレンド目砂を作るか、市販の芝生用床土を使うのがおすすめ
  4. 豆芝/ストック芝を作る時期は5月から7月がおすすめ
    ランナーから育てるときはなるべく根っこつきのランナーを使うこと
  5. 豆芝/ストック芝の水やりの頻度は庭植えより多めに必要
    ランナーが完全に根付くまでの間は乾燥しないよう特に注意すること

ランナーから育てたストック芝は特に生命力が強く、生き生きとした表情を見せてくれるのが魅力です。

豆芝/ストック芝を作るのは難しくありませんし、もし失敗したとしても庭の芝生を使っていくらでも再挑戦できるのが嬉しいところですね。あなたも是非挑戦してみてください。



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